□ 鳥取ジャーナル □  第316号

鳥取県視障協発行(22.8)


――  地上デジタル放送(地デジ)の閲覧体験  ――

 アナログとの同時放映とか、低所得層への配慮として「チューナーの無料設置」と言いながら、事前に無理をして地デジ対応のテレビを購入し、他のテレビにチューナー設置を申請したところ「地デジテレビがあるから駄目だ」と却下された等々問題はあるが、いよいよ来年の7月25日から完全にアナログでは見えなくなります。ケーブルテレビをご利用の方は日本ケーブルテレビ連盟(電話03−3490−3830)か日本CATV技術協会(電話0570−064−155)または各事業者に相談ください。
 本会では、この地デジ対応の某メーカーの26型テレビをライトハウス研修室に借り受けて、閲覧や説明に対応しています。テレビ番組表の音声読上げなどの機能がついたもので、希望される方は来年3月末日までの月曜日の終日又は火・木・金曜日の午後を指定して、事前に事務局(0859−35−4336)又はライトハウス(0859−22−6400)まで連絡していただくと、会長か田草理事が対応します。

――  鳥取駅前「けやき広場」完成!  ――

 JR鳥取駅北口(正面県庁側)の公園の一部が完成し、8月から誘導ブロックを伝って通り抜けができるようになりました。場所は駅から西側(米子より)の「けやき広場」です。
誘導ブロックは地下道駅側出口より広場内を通って、駅舎沿いのバスターミナルへの誘導ブロックを十字に交差して、バスターミナル第2棟に至るものと、この誘導ブロックの広場中央からT字の足のように駅庁舎沿いの誘導ブロックに至るものです。
 駅での列車待ち時間など、鳥取県の代表的な樹木「けやき」の下を散歩されては如何です。今後は中央から東側にかけての、バス降車場の屋根設置、駅前タクシーの降車・待機場を一般者と分離専属化等の工事が予定されています。

――  県身障協会事務局の移転について  ――

 直接的には余り連絡することはないかと思いますが、5月20日より県身障協会事務局が鳥取市伏野から下記に移転しました。
 〒680−0846 鳥取市扇町21 県民ふれあい会館3F
TEL0857−50−1070、FAX0857−50−1072

――  会員の動静  ――

 7月19日に、鳥取市気高町浜村に在住されていた房安正志さん(83歳)が、また   7月31日に鳥取市国府町奥谷に住んでおられた沖博行さん(83歳)が亡くなられました。
ご冥福お祈り申し上げます。

――  9月の行事予定  ――

1日〜3日(水〜金) 長崎県で第56回全女大会
5日(日) 鳥取市吉成の市民体育館で、市身障家族親善体育大会
8日(水) とりぎん文化会館で、県民総合福祉大会
12日(日) (1)鳥取盲学校と白兎会館で、鳥取盲学校創立百周年記念式と祝賀会。
(2)米子市身障協会のレクリエーション大会
 12・13日(日・月) 岡山市のロイヤルホテルで、第59回中国ブロック盲人福祉大会
 17日(金) さわやか会館で、東部支部女性部の訓練事業(茶道教室)
 19日(日) 米子市ふれあいの里で、3団体による老人クラブ対象の治療奉仕
 19・20日(日・月) 石川県で、全日本鍼灸マッサージ師会の第9回東洋療法推進大会

――  第56回全青大会レポート(佐伯青年部長)  ――

 「めざそう!安心福祉のみんなの街、続けよう!若い力の社会参加、つなげよう!人と人との心の絆」をスローガンに掲げて、全国から会員、付き添い、関係者を合わせて 約140名の参加で、盛大に開催されました。鳥取県からは、私と小玉秀昭の2名が参加しました。
 期日は平成22年の7月17日から19日までの3日間、研修・宿泊・情報交換会の全てが福岡東映ホテルで行われました。私たちは18日のみ参加しました。
7月18日
 9時から11時までの全国代表者会議では70名が出席し、東京都の川村和利氏と和歌山県の幸前勇氏を議長に選出し、平成21年度の活動・事業・決算報告について、平成22年度の活動方針・事業・予算案について熱心な討議が展開されました。その中で注目したのは、10月29日から11月1日に、千葉県の「ホテルグリーンタワー千葉」でアジア太平洋盲人福祉大会が開催される、ということでした。
 11時から12時45分までは3つの分科会に分かれての討議で、私は第1分科会に、小玉君は第2分科会に出席しました。
第1分科会のテーマは交通問題・その他で、鳥羽昌幸氏を司会者、日盲連副会長の竹下義樹氏を擁立して、28名が7議案を協議しました。
第2分科会のテーマは生活バリアフリーで、濱野昌幸氏を司会者、九州盲人会連合会長の衛藤義憲師を助言者に、36名がE議題を協議しました。
第3分科会のテーマは職業制度で、菊池理一郎氏を司会者、福岡県盲人協会会長の小西泰博氏を助言者に、22名が5議題に取り組みました。
第1分科会では信号機の鳴らない時間帯に関する問題に多くの時間を費やし、第2分科会では飲食店やコンビニの社員用接客マニュアルに、視覚障害者への配慮の項目を必ず設けてほしい、ということとユニバーサルなパッケージの開発をしていただきたい、ということに関心が集中しました。
 14時30分から16時30分までは、3つに分かれての研修会で、私は第2研修会、小玉君は第3研修会に参加しました。
第1研修会は、22名の参加者で、馬場回生堂鍼灸治療院院長 馬場道敬氏による「経絡治療の実際」と題した講演と実技。
第2研修会は、32名の参加で、アトランタパラリンピック金メダリストの柳川春巳氏による講演「明日への挑戦」。
第3研修会は、39名が参加した貸切りバスでの九州博物館・大宰府天満宮への見学。
柳川さんの話は、33歳でのマラソンとの出会い、パラリンピック出場への経緯、パートナーとの遭遇、練習の苦労話、アトランタでの感想やレース中のハプニング等々、熱心に聞き入りました。
 18時30分から20時30分の間は、総勢100名が一堂に介してピアノとサックスの演奏を聞きながらの親睦交流会(食事会)で、参加者同士の情報交換ができました。
翌朝 ホテルを出て、小倉城を見学しました。城内では、大名の乗る籠に乗ったり、宮本武蔵や佐々木小次郎と一般の武士が使った刀の重さの相違を体感することができました。今回もJRの職員さんや小倉駅のパン屋の店員さんを始めとする多くの方々のお蔭で、無事帰省ができたことを感謝すると共に、また一つ楽しい旅の思い出ができました。
来年は東北宮城県仙台市で開催されます。

――  どうなる障害者福祉や医療制度  ――

 悪評の高かった障害者自立支援法や後期高齢者医療制度が、昨年の衆議院選挙で与野党が逆転したため、新たに与党となった民主党を中心とした政党によって廃案、新法設立へと準備を進めていた。ところが、今年の参議院選挙で野党の自民党が大勝して、衆参逆転の、いわゆるネジレ国会となった。
これでは衆議院で採択された法律も、参議院では否決される。それでも衆議院で与党が3分の2以上を占めれば、自動的に成立となります。ところが連立を組んでいた社民党が沖縄基地問題・消費税問題等で離脱して、数が足りません。
連立の一角である国民新党は、郵政民営化法案を廃案に追い込むため、社民党の復帰に尽力しているとか・・・。党利党略に走るのが政党政治の本筋で、主導権を取るのが最終目的である。政治のあり方も見直しが必要な時期がきたと思う。
自立支援法に代わる「障がい者総合福祉法」は本当に成立するのだろうか? 今こそ政党を越えた、真の国民のための議論がなされる時だと思う。

――  医学の進歩に関心を!  ――

 最近の西洋医学に関する情報は日々多々あります。先日も「サルの子宮移植に成功!」とか、臓器移植に「家族の同意があれば、乳幼児でも可能」と法律が改正されました。
iPS細胞(様々な組織に育つ万能細胞)を活用した再生医療の研究報告、専門委員会の倫理規定など先進医療の情報が増えています。
はり、きゅう、マッサージのいわゆる三療は東洋医学だから無関係だ、などと言わないで、知識としてでも関心は持ちましょう!患者さんから尋ねられても、自分なりの意見を持ち、それでよくなるのなら、という寛大な気持ちも大切です。

――  先月(7月)の歩み  ――

 4日 伯耆しあわせの郷で、県青年部の役員研修会
6日 西部支部長は、内浜産業道路のウインズから国道431までの誘導ブロック敷設に関する関係者と現地協議
18日 第30回皆生トライアスロン大会のケア活動に、西部支部の多くの視障者アハキ師が協力参加し、競技者や関係者から大変喜ばれた
17日〜19日 福岡県で開催された第56回全青大会に、本県から佐伯部長ほか1名が参加(上記掲載)
20日 鳥取駅前「けやき広場」の中を通るT字型散歩道の誘導ブロック敷設に関する説明会が『さわやか会館』で開催され、尾崎総務が出席(上記掲載)
22日 県庁で開催された県身障スポーツ協会の総会に、会長出席
27日 東部総合事務所で開催された、様々な障害の特性を紹介するDVD製作検討会に会長出席
30日 松崎水明荘での身障相談員連絡協議会の総会と研修会に、板垣・尾崎の相談員出席

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