鳥取ジャーナル□ 第330号

鳥取県視障協発行(23.10)


――西部支部女性部の訓練事業について――

 5月30日に予定していた歩行訓練が雨天で延期になっていましたが、11月7日(月)に同じ内容で実施します。また10月24日と11月28日に予定しています須田先生の手芸教室の会場が未定となっていましたが、ライトハウスに決定しました。

――福祉定期貯金などのの金利引下げ――

 日本郵政グループの「ゆうちょ銀行」は、9月20日から定期性貯金などの金利を引き下げると発表しました。預入れから半年以上経過して自由に払い戻しができる「定額貯金」で、預入れ期間が半年以上3年未満のものは年0.04%から0.035%に、3年以上のものは同じく0.05%から0.04%に、預入れ期間を設定した「定期貯金」の金利も引き下げられる。
 障害者基礎年金受給者が利用でき、預け入れ期間1年で預け入れ金額に制限がある(金利は非課税)「ニュー福祉定期貯金」も0.29%から0.285%に引き下げられます。基礎年金そのものに影響がなければよいのですが、・・・

――会員の動静――

 9月に米子市皆生温泉に在住の谷口慎二さんから入会の申し込みが出されているそうです。正式には理事会の承認が必要ですが、その節は宜しくお願いします。
 

――11月の行事予定――

7日(月) 西部支部女性部は10時から12時まで湊山公園周辺での訓練事業(加藤先生による歩行訓練)
11日(金) 広島県で第38回中四身障福祉大会
13日(日) 中部支部女性部は伯耆しあわせの郷で訓練事業(岩山先生による料理教室)
27日(日) 県青年部は鳥取市の高齢者綜合福祉センター体育館でフライングディスク教室
28日(月) 西部支部女性部はライトハウスで訓練事業(須田良子先生による手芸教室パート2)

――残暑の下 第12回グラウンドゴルフ大会――

 残暑の秋空の下、県下各地から会員20名、ボランティア・付き添い19名に地元倉吉グランドゴルフ協会の16名で総勢55名と年々小規模となっていますが、戦闘開始となると一転してあちこちで完成が飛ぶ楽しい一日となりました。さぞや一汗かいた後の冷えたビールは美味しかったことでしょう!
 今回は表彰にボランティアの部が新設されたり(入賞者の記載は会員のみ)、弱視の部で上位入賞の中部支部の常連さんが欠席でしたが、全盲の部で林さんがホールインワンをだされたり、優勝の村田さんは8番ホールで30を切る29打のスコアは素晴らしい活躍だったと思います。
以下入賞者は次の通り。
全盲の部は1位に村田静也さん(西部)、2位に林光男さん(中部)、3位に森岡勝止さん(西部)。弱視の部では1位に天島和春さん(西部)、2位に下田悟さん(東部)、3位に景山よし子さん(西部)

――第57回全女大会終わる(深山女性部長報告)――

 第57回全国盲女性検収大会は、全国の盲女性とその関係者の総勢400名が、9月13日から3日間福井県の芦原温泉『グランディア芳泉』に結集して盛大に開催されました。大会日程は例年通りで、1日目は全国委員会、2日目の午前は全国代表者会議午後の研修会第T部は講演、U部はレポート発表、最終日は式典並びに議事でした。
 本県からはヘルパーの米増さんの両天秤に寄りかかった浦島姉妹の先発隊と、板垣婦人を機関車に私と森岡さんを連結した後発隊の2班6名が参加しました。先発隊は京都で列車からタクシーに乗り換え、京都・雄琴温泉・輪島などを巡り、大会2日目の午後に研修会会場で合流しました。私達後発対は2日目の代表者会議に間に合うよう会場に入りました。
 2日目午前の、代表者会議では役員改選方法、機関誌「あかね」、各ブロックからの提出議案を熱心に審議して全てを承認しました。その後 竹下日盲連副会長の『同行援護』についての説明があり、女性部としても最も関心のあることで、白熱した質疑応答が展開されました。
 研修会Tでは曹洞宗永平寺の布教部長西田氏による経験豊かな法話に、フロアの皆は笑ったり涙して聞き入りました。Uのレポートテーマは「私の老後 ここが心配」で、誰にでも待ったなしで訪れる問題を、身につまされたりぬくもりやお金の大切さを共感しました。発言者の「お金がほしい!」に会場から間髪をいれずに「その通りだ!」との同調に一堂大笑い。
 最終日の式典には多くの挨拶や多数の来賓から祝辞。続く議事報告に宣言案・決議案が満場一致の拍手で承認・採択されました。
 最後に壇上に立たれた大阪市視障協の山崎会長から次年度開催の日程が発表されると同時に、私の口から「えっ!」と驚きの声が出ました。だって全女大会が8月29日から31日までで、一日の有余もなく翌日の9月1日から広島県で中ブロ福祉大会が予定されていることが浮かんだからです。ともかく盛大な大会終了後、私達6名は一緒のJR乗り継ぎでの車中の人となって帰鳥しました。
 最後に来年の対応を考えながら、今大会で採択された決議の概要を記載して失礼します。
(1)障害者権利条約の批准と障害者差別禁止法の早期制定を
(2)障害者基礎年金の引き上げ(1級月額12万5千円、2級月額10万円以上に)と所得制限の緩和を
(3)障害者綜合福祉法(仮称)の早期成立と、福祉サービスが障害者の特性に配慮するとともに地域間格差を無くした障害者の自立と社会参加の保障を
(4)視障者の医療機関利用におけるサポート体制(通院時での待ち時間を含むガイヘルの利用、入院時でのホームヘルパー利用可能に)の確立を
(5)緊急時を考慮した24時間体制のガイヘル利用を
(6)同行援護制度成立で移動支援事業が後退しないように
(7)視障者の安全移動保障(駅ホームの可動柵設置、横断歩道にエスコートゾーンや音響式信号機の整備)を
(8)鉄道車両のトイレに点字と音声案内の設置を
(9)食品や日用品の案内表示に、障害者基本法に位置付けられた視障者配慮を

――第57回全青大会終わる――

 9月17日から19日までの3日間 宮城県仙台市で開催された第57回全青大会には、本県からの参加者がないという初の現象でしたが、その大会で採択された決議の概要をここに掲載します。次回は24年9月21日から23日まで神戸市で開催。
 (1)各自治体に災害時の障害者対策確立と所在確認の具体策を
(2)鍼灸マッサージは資格が必要と広く啓発し、無資格類似行為者の取り締まり徹底を
(3)障害者綜合福祉法(仮称)制定において、サービスの地域間格差の解消と障害者個々のニーズに対応したものを
(4)障害者権利条約の早期批准と、それを反映した障害者差別禁止法の制定を
(5)公共施設・交通機関の案内表示には視覚障害の特性に配慮を
(6)駅ホームの可動柵設置、静かな車両に発音装置設置義務化と違法駐車・駐輪並びに自転車の危険走行取り締まり強化など、視覚障害者の安全歩行確保を
(7)家電製品IT関連機器の開発にはユニバーサルデザインで
(8)テレビ番組の音声解説や緊急放送の音声化とともに地デジ放送受信端末の視障者配慮を
(9)障害者基礎年金を1級月額12万円以上、2級同10万円以上に引き上げを

――同行援護について――

 10月1日から同行援護制度が始まりますが、障害者自立支援法の地域生活支援事業の一つである移動支援事業とのかかわりなどを掲載しますが、地域での活動の参考にしてください。
 利用者の登録は? 移動支援事業を利用されていた方は即 利用できそうですが、内容の変更や新規の申し込みの周知徹底が遅れていると思います
 サービス提供所は? 従来の移動支援事業所が窓口となるでしょうが、実入りが少ないのを理由に立ち上げる事業所が少ないかも知れませんので、夜間等の利用や地域間格差が出る恐れがありそうです。
 移動支援との今後については? 将来的には同行援護に一本化されるでしょうが、移動支援でのグループ利用や通勤通学で認められていた地方特性の利用範ちゅうを取り込んでもらえるかどうか

――先月(9月)の歩み――

9日 倉吉シティホテルで、本年度第1回目の県障害者施策推進協議会
11日 (1)伯耆しあわせの郷多目的広場で第12回グラウンドゴルフ大会(上記掲載)
   (2)米子市身障協会のレクリエーション
13日〜15日(火〜木) 福井県の芦原温泉で開催の第57回全女大会に本県より6名参加(上記掲載)
18日 ふれあいの里での西部支部高齢の治療奉仕は、2団体17名が94名の敬老の方に鍼・灸・マッサージを施し好評を得た
24日 米子市福祉のつどい(コンベンションセンターから湊山公園まで千人ウォーク)
29日 中部支部の会員と家族、ボランティアを加えた総勢21名は、倉吉市社協のマイクロバスで、ジオパークに認定された山陰海岸を満喫しました

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