鳥取ジャーナル□ 第332号

鳥取県視障協発行(23.12)


――米子市の移動支援事業について(会長談)――

 本会では事務職員の雇用に関し、幾分でも経費の補填ができないかと、米子市の移動支援事業(ガイドヘルパー事業)に参入してきました。以前であれば病院への通院にも適応された移動支援のサービスでしたが、障害者自立支援法によって不可能となりました。他の市町村では拡大適用を認めた所もありましたが、米子市では何回か交渉の場を設けて協議しましたが、良い方向に進展はしませんでした。
 その為利用者の減少を招き、毎年本会の特別会計からこの事業に補填してきました。
とはいうものの、本会の補填にこの事業がなっていたとも言えます。
 ところが、これに加えて今年の10月からよく似た『同行援護制度』ガ施行され、更に24年4月からは米子市では「移動支援事業所は専用の車で対応して下さいとの方針が打ち出されました。当初は「公共交通機関を利用」となっていましたが、時代のニーズで変革しようとしています。
 本会でもそれに対応するならば、全てヘルパーさんに任せる訳には行かず本会の所有する車を持たなければなりません。そうなると車の購入費や保険などを含めた維持管理費も捻出しなくてはなりません。 事業を 止める訳にも行かず、かといってそのまま継続とも行かず、多いに迷う所です。
 そこで、病院への通院にも利用できる「動向援護」に移行するとともに、県下全域でもできるものに拡大できたらと考えています。その為に 先ず西部地区でそうなれば利用者がどの程度増加するか確かめたいのです。
 どうかより多くの方の利用希望をお待ちしています。

――青年部からのお知らせ――

 年度代わりにあたって、詳細は未定ですが年度末役員研修を24年3月11日に、定期総会を4月8日に予定しています。
 部員の方はもとより各支部・各部で日程の調整をお願いします

――東部支部からのお知らせ――

 鳥取市からの防災無線が、再度電話で確認できるようになりました。聞き逃したり、聞き取りにくかった場合は0857−21−6100まで電話して確認ください。
 毎年恒例のいなばライオンズとの交流会を兼ねた年始交歓会の詳細が次のように決まりました。
参加希望の方は12月25日までに班長か盛田支部長まで申込んでください。期日や会場は平成24年1月8日(日)12時から14時まで、鳥取市富安の対翠閣、参加費は少しでも多くの方が参加しやすいよう一人3千五百円と値下げしました。
 同行援護について利用の申請は
@移動支援のサービスを受けておられる方はその事業所が代行
Aホームヘルパーなどの他のサービスを受けておられる方はその受給者証と身障手帳を持参して市町村役場へ
B新規にサービスを受けようとされる方は、身障手帳と印鑑を持参の上市町村役場まで出向いてください。
なお 現在サービス提供事業所として認可を受けている事業所は
鳥取市国安の(株)鳥取介護サービス、同青葉町の居宅介護事業所しらゆき、同気高町浜村と国府町糸谷の鳥取市社会福祉協議会の気高事業所と国府事業所、同宮長と湖山町北のニチイケアセンターの鳥取駅南と鳥取大学前、同南吉方のえがお株式会社の7事業所です。
契約については、担当者の不在等を考慮して複数と契約も可能です。

――会員の動静――

 鳥取市立川町にお住まいの中村清子さんが退会、米子市皆生温泉にお住まいの谷口シンジさんが理事会で正式に入会が認められました。また東伯郡湯梨浜町に在住されていた清水春得ださんが数年前に亡くなっていたことも判明しました。

――24年1月の行事予定――

 8日(日) 東部支部では、午前に青年部が加藤隆雄先生指導による歩行訓練、12時から対翠閣で、いなばライオンズとの交流会を兼ねた有料の年始交歓会
15日(日) 西部青年部は、米子郵便局でATM勉強会と身障センターで点字教室の訓練事業
22日(日) 会場は未定で、県関係部署への要望活動に関する検討会

――会費の免除 廃止!(第2回理事会より)――

 11月20日に、公益法人移行に向けてのスケジュールの確認として開催された第2回理事・役員会で次のような決議がなされた。
(1)総会は従来通り会員総会とする
(2)支部はそのまま存続し、事業も従来通りとしても構わない
(3)会費を全県下統一にするため、最も高い東部支部の年4千円とする
(4)支部で考慮してきた会費の免除を無くし、2年間の会費滞納者は除名対象となる。
この他に、
(ア)米子市の移動支援事業は車の利用を義務付けられるので、同行援護事業所に移行せざるを得ない(イ)同行援護については役員がその内容を周知するとともに、支部長は市町村と連絡をとって県下で格差を生じさせないように努力する
(ウ)県庁各部署への要望事項は12月20日までに各部・各支部で取りまとめの上、1月22日に検討会を開催したい、
当が採択されました

――携帯電話について 一言(編集長私見)――

 最近の携帯電話は「動くコンピューター」と言われるほど様々な機能を持っています。文字の漢字や語句の意味の検索からあらゆる情報の入手、本当に多機能であり、全てをこなせる人は何人いるのでしょうか?
水に弱かった点も今では相当クリアしています。記録されたものを総て消去するには「携帯電話を壊すしかない」とも言われます。
 それはともかく、この普及によって従来の良かった面が消え去ろうとしている所にも注目していただきたい。親子でも電話やメールに対して子供は親からのものを着メロ変更しています。だから親からのそれには即座に対応しないで放置しています。友達からなら即座に出られるのに・・・。
 嫁に行った娘とも、通じれば直ちに用件を話す。以前なら誰が出られるか分からないから、挨拶言葉も用意していました。列車を待っていた友達同士が会話をしていると思ったら、相向かいの座席が空いていて腰を下ろした瞬間に、それぞれ別の友達とメールの交換をされだしました。
そんな後継を目にすると、なんとなく興ざめしました。
 静かなことはよいことかもしれませんが、二人はどういう関係?、と疑いたくなります。こんな所にも自己中心的な基盤があったのかと。

――先月(11月)の歩み――

10月27日 北栄町の環境センターで、第40回東伯郡身障福祉推進大会が開催。席上 湯梨浜町の陶山美代子さんが自立更生で、三朝町の竹本澄子さんが展示作品の部でそれぞれ郡協会長表彰を受賞されました
4日 (1)ホテル「セントパレス倉吉」で第2回県障害者施策推進協議会
(2)公益法人移行への指導を受けているビジネスメイトの小林会計士ら2名が事務所を訪れ、移行に準じた会計ソフトへの入力を行った
 5日 会長は介護事業所のケアサービス米子で、視覚障害者の現状について講演
 7日 米子市葭津の国道431号から内浜産業道路への新設道で、誘導ブロック敷設個所の点検
18日 (1)倉吉の上井公民館で、県身障協会理事会
(2)三笹町身障協会の日帰り研修で、湯梨浜町泊の栽培漁業センターや、鳥取市賀露町のかろいちを見学
20日 倉吉体育文化会館で第2回理事・役員会(詳細は上記掲載)
24日 さわやか会館で、鳥取市地域生活支援協議会の身体と知的障害者の相談員を対象とした「成年後見人制度」の研修会
27日 米子市ふれあいの里で、音訳グループ「ザ・スピリッツ」と本会とのジョイントコンサート。西部支部の多くの会員が参加
28日 さわやか会館で東部地区身障相談員の研修会。
午前は「あい・サポート制度」の説明と「障害者綜合福祉法(仮称)」の進行状況、午後は「相談員の市町村移譲」についての意見交換

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