鳥取ジャーナル□ 第333号

鳥取県視障協発行(24.1)

――新年に寄せて(市川正明会長年頭の辞)――

 明けましておめでとうございます。
 昨年は正月の大雪、3月の東北での大震災とそれに伴う原発事故、9月には台風被害と、苦難の一年、日本が試された年でした。年が改まったとは言え、見通しのつかない状況の人たちもたくさんおられます。
 本会でも4月に、会員の皆さんから募金に協力していただき、日盲連を通じて被災地の同胞に少しの力添えができたかと思います。ご協力に感謝申し上げますとともに、再生の道を模索する被災者にとっては、まだまだ道は遠いと思われますので、息長く関心を持ち続けていただけますようお願いします。
 さて、そのような災害復興や政治不信の世相の中ですが、我々にとっては身近な関心事、公益法人移行への猶予期間も残り少なくなり、今行っている準備段階を移行申請に向けて、まとめ上げる大事な年を迎えました。予定では8月頃に申請、25年4月から公益法人として再スタートします。役員の皆さんをはじめ、ご負担をおかけすることも多いかと思いますが、視覚障害者のために(=公益性)という気持ちで、一致団結して引き続きのご協力をお願いします。
 一方、25年8月の施行を目指して障害者の新しい福祉制度、綜合福祉法(仮称)の検討が続けられています。財源を巡って厳しい面もありますが、今後我々の福祉施策がどうなっていくのか、重大な関心を持って注視していく必要があります。
 福祉施策、団体の問題、震災の復興等々 多難な2012年のスタートではありますが、皆さん一人一人にとっても幸多き年となりますようお祈りしながら、この1年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

――中部・西部地区の同行援護指定事業所について――

 先月号で東部地区の同行援護指定事業所を掲載しましたが、調べていただければ中・西部地区でもそれなりにあるもので、以下掲載しますので、市町村に申請の上、ご活用ください。
 調査にご協力いただきました方にお礼申し上げます。
 中部地区では、倉吉市上井町の「ホームヘルプセンターマグノリア」、東巖城町の「ニチイケアセンター倉吉」、幸町の「ヘルパーセンター蔵まち」、堺町の「訪問介護ステーションのじま」、東伯郡北栄町の「ヘルパーステーショントマト」、葵町の「倉吉社協」があります。
 西部地区では、米子市東福原の「ヘルパーステーショントマト米子」、西倉吉町の「ヘルパーステーションまちくら」、中島の「ぽかぽかサポート米子」、両三柳の「ケアサービス米子訪問介護事業所」、加茂町と上福原の「ニチイケアセンター米子と米子東」、紺屋町の「訪問介護仁風荘」、西伯郡日吉津村の日吉津社協、南部町天万の「ケアタクシーあゆみ合同会社指定訪問介護事業所」があります。

――鳥取市にお住まいの方へ(東部支部長)――

 鳥取市では平成18年度から「災害時要援護者支援制度」を実施して、災害時に障害者や高齢者等の生活弱者の方がどのような援護が必要かを登録しています。これによって、緊急時にはいち早く連絡や避難誘導の手助けがしていただけます。
 既に 担当の民生児童委員と近所の方が訪れて「どのような支援を必要とするか」の調査に来られた家もあるかもしれませんが、まだの方は市役所に申し出て登録を済ませておいた方がよいと思います。
 夜間は家族がいても、昼間は一人で居られるケースなど特異な条件も考慮して支援を受けれるようにしておきましょう!

――会員の動静――

 先月は、各支部からの会員移動の報告はありませんでした
 

――お詫びと訂正――

 先月号の「来月の行事予定」欄で、1月15日(日)に西部支部青年部の事業を乗せましたが、1月18日(水)の誤りで、時間・会場も誤っていました。お詫び申し上げますとともに、正規のものを下記行事予定に掲載しました

――2月の行事予定――

1月18日(水) 西部支部青年部は9時から10時10分まで米子郵便局でATM操作の講習会と、11時から12時30分までライトハウスで点字講習会
1月22日(日) 倉吉体育文化会館で、要望活動対策委員会
5日(日) 山口県で、中ブロ会長・部長会
12日(日) さわやか会館で、県鍼灸マッサージ師会の年度末理事会
19日(日) 会場未定で、本会の年度末理事会

――大道進一さん 優秀賞受賞!――

 境港市の大道進一さんは、毎年12月の障害者福祉週間を記念して総理府と都道府県が主催する障害者からの『心の輪を広げる応募作品コンクール』に応募され、見事優秀賞を獲得されました。
大道さん自身この大会で、最優秀賞を含め今回が3度目の入賞となりました。
 15日には県庁で伝達式が行われ、その前日から“奥様感謝デー”として松崎の東郷温泉に一泊されて、夫婦同伴で出席されました。本当におめでとうございました。
 作品のテーマは「仲間と交わす社交ダンスの楽しさ」でした。社交ダンスを習おうと地元での教室に申込んだところ、にべもなく断られ、“それじゃー”と一代奮起し、京都ライトハウスの鳥居寮で一人暮らしで1年間努力されました。その間の思い出をつづられたものと思います。
 本職の病院勤務を退職されて、なおもたゆまぬ挑戦的努力には、本当に頭が下がります。これが真の生涯学習でしょう!ネ。

――先月(23年12月)の歩み――

1日 米子コンベンションセンターで、第53回県身障福祉大会。席上8月に開催された県民綜合福祉大会で発表された身障会長表彰の贈呈があり、本会の笠松明江さんが役員功労で受章されました。
2日 ライトハウスで毎年恒例となりました日本海テレビからの点字カレンダー2百部の贈呈式(後日会員に配布)
6日 鳥取市岩倉のサンマート岩倉店前交差点で、尾崎総務は県土整備局職員、業者と整備改修について協議。同所は複雑な形状で、点字ブロックによる誘導ができない横断もあり、今後に改善される道路の
新設の際に設置していただくことで、今回ははがれているものを新たに敷設したり、S字に曲がっているものを直線的にするだけに留めた
11日 青年部は鳥取市の高齢者綜合福祉センターの体育館で、フライングディスク教室
18日 西部支部青年部主催のサウンドテーブルテニス教室に12名参加。村田静也講師の下、実技とともに審判の仕方も学習

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