鳥取ジャーナル□ 第338号

鳥取県視障協発行(24.6)


――公益社団法人に向けて出港! 24年度定期総会終わる――

 かねてより取り組んで来た公益法人移行の柱となる定款案の審議を中心に、平成24年度の総会を去る5月27日に倉吉体育文化会館で開催した。
 この公益法人移行には現在の社団法人を解散して、新たな法人を立ち上げることになりますが、このことは昨年の総会で既に総意として承認されています。その第1段階として新定款案の承認と事業概要が必要です。その為にも委任を含めた会員の出席が4分の3以上が必要でした。
 締め切り当初にはその数の不足が危ぶまれ、各支部長の懸命な努力で同意をかき集めていただきました。そのお蔭で、当日の総会は出席者と委任状を会わせて188名で成立し、予定の全議案は全て承認されました。
 議長に中部の林光男氏と東部の森山寿美枝氏を選出し、
(1)平成23年度の会務・事業報告並びに収支決算報告、監査報告
(2)各支部で違いのあった会費を統一の年4千円とする会費値上げ
(3)健康上で辞職を示唆していた深山副会長の後任に盛田支部長の兼務、一身上で辞表を提出していた吉田厚生部長の後任に中部の橋谷正太郎氏を充て、前副会長の深山武治氏を相談役とする役員の補充
(4)平成24年度の事業計画と収支予算案(公益法人移行に絡み、4本の公益事業、共益事業、法人会計としての管理費、収入と支出が経常収益と経常費用に名称変更)
(5)公益法人としての定款案
(6)視障協の移動支援事業所を同行援護事業所に移行方針
(7)各部・各支部からの提出議案
(8)個人の意見発表

――訓練事業の一部内容変更(中部女性部)――

 6月10日に予定していました中部支部女性部の倉吉駅周辺の道路点検は参加者が少なかったため中止とし、料理教室だけにしました。ご承知置きください。

――便利グッズのデモンストレーション(鳥盲同窓会より)――

 7月8日(日)に鳥取市のさわやか会館で開催される鳥盲同窓会では、午前に定期総会、午後に研修会を開催します。
 この研修会では大阪の株式会社「アイフレンズ」から視覚障害者のための便利グッズを展示・説明していただくこととしました。
 つきましては同窓会の会員だけでなく、広く視覚障害者や関心のある方にも多いに役立てていただければと参加者を呼びかけています。入場は無料で、時間は12時45分から15時まで、3階第1研修室です。
 申し込みの必要もありませんので、気楽に立ち寄ってください。

――会員の動静――

 正式な確認は執っていませんが、昨年の総会以降本誌「鳥取ジャーナル」で掲載したもの以外に支部で退会扱いされた方がありまして、5月31日現在の会員は東部が94名、中部が44名(3名減)、西部が104名(18名減)の総勢242名です。
 各支部で退会を受理されても結構ですが(入会は理事会の承認が必要)、退会届を事務局に提出してください。宜しくお願いします。

――6・7月の行事予定――

 6月10日(日) (1)東部支部はさわやか会館3階で、研修交流会(従来のカラオケ交流会で参加費一人千円)と役員会
(2)中部女性部は体育文化会館での料理教室
17日(日) 西部支部は身障センターで『ゲームフェスタ2012』
23・24日(土日) 松江市で全鍼師会の中国ブロック会議
24日(日) (1)青年部は鳥取市の高齢者福祉センター体育館で『フライングディスク教室』
(2)倉吉体育文化会館体育館で、第50回県身障体育大会
7月 1日(日) (1)米子市公会堂で、県保健鍼灸マッサージ師会の定期総会
(2)米子市皆生で島根盲学校の同窓会総会
6日(金) 東部女性部はさざんか会館で料理教室
8日(日) (1)米子市のサンアビリティーズで、米子市身障の『福祉・体育大会』
(2)さわやか会館で鳥取盲学校同窓会
12日(木) 中部女性部は体育文化会館でダンス教室
15日(日) 米子市の東山体育館で『皆生トライアスロン ケア活動』
22日(日) 県青年部は米子市内で歩行訓練
30日(月) 西部女性部は会場未定で、電子レンジを活用した料理教室

――要望活動について(報告)――

 5月31日、会長以下5名の本会役員が、毎年恒例となった「県関係部署への要望活動」で県庁第2庁舎へ出向きました。これは毎年各支部や各部から提出される諸問題に理事の意見を加味して、国や県・市町村、民間企業等に対する容貌を取りまとめ、我々鳥取県の視覚障害者がどんな問題と直面しているか、できるものは相互の協議で打開策を検討する会議です。
 中には同行援護や日常生活用具のメニュー拡大等を含めた福祉制度、鉄道・バス・タクシーの公共交通機関、テレビの緊急時字幕スーパー等については「県からも伝えますが、あなた方からも直接関係機関に要望してください」との回答であった。
 しかし、発信機操作による誘導システムがアナログからデジタルに変って行かざるを得ない現状への関心の深さ、緊急時の通報しすてむに携帯電話が有効、食品の賞味期限や消費期限の表示には文字よりもバーコードの音声化が近道では東陶の共同認識も高まりました。
 文化部長の「継続は力なり」を実証するように、要望活動も回数を重ねてやや前進していると感じました。

――第41回中ブログランドソフトボール大会報告(スポーツ部長)――

 去る5月20日に広島市の中央特別支援学校(旧広島盲学校)で、全国障害者スポーツ大会の予選会を兼ねた第41回中ブログランドソフトボール大会が開催されました。
 4月15日の選考会で選ばれた本県チームの19名は、鳥取から午前9時にマイクロバスで先発隊が出発し、倉吉・米子で同乗した仲間と、途中で昼食をはさみ午後3時半に宿泊予定地のJR広島駅前に着きました。数名の後発隊も別々ながら夕食までには合流し、県の林福祉保健部長からの辞令を受け取りました。
 大会参加は島根県が不参加と広島が県と市が合同の広島で4チームのトーナメント形式で行われました。本県はこれといったミスはなかったのですが、単発的な攻撃と消極的な守りで2試合とも大敗しました。そんな中でも、昨年制球力のなかった若い(?)投手が、6失点と打たれましたが、コントロールがよくなった結果として、来年度以降に期待ができたのが収穫と思っています。
 結果は1回戦が本県0対広島13、岡山県6対山口県2。優勝戦は広島10対岡山4。3位決定戦は本県0対山口17でした。
 尚、優勝の広島は後日徳島県と全国大会の出場権をかけて対戦します。
 来年はチームとしての参加は不明ですが、島根県で開催されます。
 今後ともご支援を宜しくお願いします。

――金融機関のバリアフリーについて――

 本会と県銀行協会との協議によって金融機関での問題が少し解消されています。窓口での代筆代読業務はいくつかの支店で「駄目」とされることがありましたが、今後周知徹底されると思います。加盟していない鳥取信用金庫でも前向きに対応しようとしています。
 某銀行でも公共料金振込みの伝票を刷新したり、誘導ブロックを行内までふせつしている所があります。ところが敷設方法が業者任せで間違っている場合があります。そんな時は直接窓口に申し出るか事務局まで連絡ください。

――先月(5月)の歩み――

6日 西部支部はライトハウスで年度初めの役員会を開き、今年度の事業割等を協議。
8日 県障害福祉課より2名が事務所を訪れ、委託事業等の調査で返還金が決定した。
9・10日 グランナール三朝で県女性部の総会と合同訓練。合同訓練では関心事である「同行援護について」の県からの説明や倉吉博物館長の講演であった。
11日 県厚生事業団より3名が事務所を訪れ、同行援護事業所としての従事者講習について協力要請を受け、できることがあればと承諾した。
13日 さわやか会館で第4回の理事・役員会を開催し、新入会者の承認、新定款案の審議、本会の米子市移動支援事業所から同行援護事業所移行についてなど、総会に向けての最終協議をした。
19・20日 広島市の中央特別支援学校で、第41回中国ブロックグランドソフトボール大会が開催された。詳細は上記掲載
24日 鳥取市の県民ふれあい会館で、本会が会員加盟している県人権文化センターの総会。
27日 倉吉体育文化会館で、本会の平成24年度定期総会。上記掲載
28日 ライトハウスで、同所の評議員会・理事会。
31日 県庁で、本会の県関係部署への要望活動。上記掲載

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