□  鳥取ジャーナル□ 第355号


鳥取県視障協発行(25.11)

――事業参加のお礼!――

 10月は、13日に倉吉市の『伯耆しあわせの郷』で第14回グラウンドゴルフ大会、20日には米子市皆生の『観光センター』で平成25年度文化祭、西部の方は6日に視察旅行と2、3週にわたって事業が続きました。
 にもかかわらず参加された方、何とか一つでも参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。これが終りますと新年殿総会まで全域合同の催しはありませんが、その日に元気な顔を見せてください。

――県外での同行援護制度利用について(編集長体験記)――

 「同行援護制度は難しい」とか、「宿泊を伴った外出や旅行をしたい」と思われる方は是非この記事を読んでください。私が東京駅から羽田空港まで利用した体験記で、上手に利用すれば「安くて、安心な移動」が出来ると思います。 
 先ず始めに市町村役場で「同行援護を受けたいから」と『障害者福祉サービス受給者証』を発行してもらってください。ライトハウスを通じて行きたい都道府県の日盲連加入団体の電話番号を聞いてください(私の場合は都盲協)。そこに電話して『同行援護してくれる事業所を尋ねてください(NPO法人『TOMO』電話03−3208−0014)。契約書と契約説明書各2部が送られてきます。単発的な利用の場合は
「月○○時間」として一月契約、再々利用する場合は「月○○時間」として一年契約します。届いた書類には吹き出しシールが貼られており、契約日(記載日)、住所、氏名、押印の支持が書いてあります。
 これらに『受給証』を添えて返信用封筒で返送します(切手は自己負担)。手続きはこれで完了。後で担当者から電話があり、詳細を打ち合わせ(到着時刻、列車名、号車番号、食事の負担、当日印鑑の持参等)して、当日東京駅に降り立てば聞き覚えのある担当者がお出迎え。以下、
羽田の全日空職員に手渡しされ、無事鳥取空港に到着しました。
 契約時間ですが、鳥取市では実質合計が支給量を超えなければ幾つかの事業所と契約しても良い、といっていました。既に契約している事業所で使用していて、更に同じ月に使用予定の時間があれば、それらを合計して、支給量からそれを引いた時間数が新たな事業所との契約可能な
時間数です。もし超過するなら、市町村役場で「支給量の変更」で増やしてください。
 宿泊をする場合は、前日のホテル・旅館で切り、翌日そこに迎えにきていただくとか、2県にまたがる場合は、2県の事業所で契約する、と言うような利用が出来ます。

――県手話言語条例可決に思う!――

  10月8日に本県議会で、全国初の「手話言語条例が」可決・成立しました。これは画期的なことで、障害者差別解消法に次いで障害者理解の現われとして称賛したいと思います。
 これに我々視覚障害者を照らし合わせると「点字を公用文字に!」ということでしょうが、周りで『点字』を打っている音がしなくなりました。
 配られる資料では指でなぞって読んでいる姿もありますが、できれば「事前にデータ―化されたものを送ってください」と言う時代になりました。
 「点字を公用文字に!」という要望の熱意はIT機器の進歩とともに薄れてきたのでしょうか?

――各支部からの連絡――
 鳥取市にお住まいの視覚障害1、2級の手帳をお持ちの方は、テレビ音声の聞こえる地デジラジオが日常生活用具に指定されました。個人負担(多くの方が定価の1割負担で、2千円前後)が係りますが、希望される方は盛田支部長(電話26−9194)まで連絡すれば、手続きの方法を
教えてもらえます。
 音訳グループ「ザ・スピリッツ」の『ジョイントコンサート』が、11月17日(日)13時30分から15時30分まで米子市『ふれあいの里』で開催されます。参加希望の方は
電話昼23−5455、夜22−7832ボランティアセンター中川洋子さんまで

――会員の動静――

 この欄に関する各支部からの報告はありませんでした

――11月・12月の行事予定――

11月 9日(土) 中部女性部会は倉吉体育文化会館の体育館2階小研修室で、午前は岩山先生による講演{食生活で病気予防}午後は講師未定で「音楽療法」
   20日(水) 高知県で第40回中四身障福祉大会
   25日(月) 西部女性部会は身障センター作業室で、竹田先生による訓練事業
12月 4日(水) 倉吉未来中心で、第55回県身障福祉大会兼身障者作品展
   9日(月) 米子市身障センターで、西部女性部会の新田先生指導の生け花教室
  27日(金) 倉吉体育文化会館で、中部女性部会の本守先生指導の生け花教室

――第14回グラウンドゴルフ大会――

 昨年までの猛暑を避け、1ヶ月ほど繰り下げた10月13日、さわやかな秋空の下、伯耆しあわせの郷に会員とボランティア、それに指導していただく倉吉グラウンドゴルフ協会の総勢59名が参加して、第14回グラウンドゴルフ大会が開催されました。
 あちこちのホールで、和気藹々とした雰囲気の中にも闘志は満々。1年ぶりで、「本調子になるまで時間がかかる」と言いながら、8番ホールを消化しました。30分ほど早く終わったので、第2セットをプレイしないのなら、準備体操を兼ねて15分ほど各ホールで練習をしてから開始してはどうかと思ったりしました。
 成績は次の通り。敬称割愛で、カッコ内は支部、打数です。
弱視の部:1位に森下義明(東部 25)、2位に下田悟(東部 26)、3位に吉村明男(西部 27)
全盲の部:1位に田草修(西部 30)、2位に、盛田政雄(東部 32)、3位に大道進一(西部 35)

――平成25年度文化祭――

 グラウンドゴルフ大会から1週間、20日は打って変わったような秋雨の1日、平成25年度文化祭が米子市皆生の観光センターで開催された。参加者は先週の事業とほぼ同じ60名足らずであったが、
ボランティアやゴルフ協会の方が少ない分、会員の数が多いので、盛会な事業ともいえる。
 東・中部から相乗りで、早朝からレンタカーで出向いていただいたので、午前の講演会が頃合の時刻に開始できました。
 講演会は、県の助成受け、日盲連組織部長 橋井正喜氏による講演『東日本大震災から学ぶ〜視覚障害者と要援護者支援対策について〜』。日盲連の役員として、全盲で被災地を訪れ、実態を知り、その対応を訴えた話しに聞き耳を立て、自分の立場に置き換えて熱心な質疑応答もありました。
 午後は恒例のカラオケ大会。日頃慣らした喉の腕前を遺憾なく発揮して、会場からの声援を受けていました。
 受賞された方々は次の通り(敬称略)で、最優秀と優秀の方は来年度広島市での中ブロ大会の候補者となります。
 最優秀賞に河崎三千男(東部)、優秀賞に大道進一(西部)、敢闘賞に浮穴康子(東部)、努力賞に新海直(東部)

――福祉の支部間格差について(編集長)――

 鳥取市では支部長の尽力で、日常生活用具にテレビの聞ける地デジラジオがメニュー化されました(上記掲載)。このように地域生活支援事業は市町村ごとに異なっても構いませんが、県内では出来る限り高いレベルで同等にしたいものです。支部長任せではなく、各支部役員も一緒に市町村に出向いて、福祉を推進しましょう!

――第59回全青大会(青年部会長より)――

 第59回全国盲青年研修大会は、まだ猛暑の続く9月22・23日の両日、静岡市のグランドホテル中島に全国各地から約160名の関係者が集まって開催されました。本県からは、私と佐伯副部会長が参加しました。
 例年なら三日間の日程が実行委員会の試案で、1日半に短縮され、評価によってはこの濃厚スケジュールで今後継続されます。
 初日の午前は実行委員会と常任委員会、午後は代表者会議、3分科会(バリアフリー・移動、生活・職業問題、組織強化・その他)、全国委員会と熱のこもった議論が展開され、ほぼ原案通り採択されました。
 最終日は、みっつの研修(接遇について学ぼう、手回しオルゴール、演劇に触れる)と式典・議事まで午前中にこなし、盛会裏に終了しました。
 次回は岩手県で、8月下旬を検討中との事、今大会で採択された決議の概要は次の通り。
 (1)災害時における視障者向け情報の迅速かつ的確な伝達システムの構築と障害特性に応じた避難所作りを
(2)鍼灸マッサージの営業には国家資格が必要である旨の啓発とともに無資格類似行為の一掃を
(3)障害者総合支援法の下に生じる福祉サービスの地域間格差の是正と個々の障害特性に応じたサービスを
(4)障害者権利条約の早期締結とその理念が障害者差別解消法に反映されるように
(5)公共施設や交通機関が安全・快適に利用出来るよう、その案内板の文字拡大やコントラストの工夫と普及を
(6)視障者の安心・安全な移動のため駅ホームの転落防止対策や低音車両・自転車との衝突防止策の構築を
(7)家電製品やIT機器開発において、操作や使用説明をより広範囲に
(8)より多くのテレビ番組を音声解説放送にしていただくとともに、緊急時の字幕スーパーを音声化

――先月(10月)の歩み――

 2日 会長と本県グランドソフトボール監督の西川氏は、11月3日に大山町の農業者トレーニングセンターで開催される岡山県との交流試合のボランティア要請のため、YMCAを訪問
 4日 事務所で、米子市道路維持課職員と全日空ホテル前の歩道整備に関し協議するとともに、8日に現地協議となった
 6日 西部支部は、会員とその家族、ボランティアの総勢23名で湯梨浜町の燕趙園へ視察旅行
 8日 4日の協議に基づき、会長、事務局長は駅前サティから全日空ホテルまでの誘導ブロック敷設に関し、市職員、業者と現地協議
10日 (1)倉吉のホテル セントパレスで、県障害者施策推進協議会
(2)米子市文化ホールでの、市文化財団職員に対する視覚障害者の誘導介助研修の講師として会長、事務局長出席
13日 伯耆しあわせの郷で、第14回グラウンドゴルフ大会。従来のボランティアに島根大学大学院生3名を加え、総勢59名)詳細は上記掲載)
20日 米子市皆生の『観光センター』で、総勢約60名による「平成25年度文化祭」(上記掲載)
22日 鳥取市の『ホテルモナーク』で、来年本県で開催される「全国障害者芸術・文化祭」の実行委員会
23日 さわやか会館で、県身障理事会
30日 米子市役所第2庁舎で、米子市障害者計画の検討委員会

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