□  鳥取ジャーナル□ 第358号


鳥取県視障協発行(26.2)


――日常生活用具 県下各地で拡充――

 2月3日より米子市でもテレビの音声が聴こえる地デジラジオが、日常生活用具の単独メニューとして認められ、これで鳥取市、倉吉市、湯梨浜町、米子市の県下3地区で実施されるようになりました。
 ひとえに3支部長の連携とご尽力の結果であり、画期的なことでした。
 今後は郡部町村にまで波及されることと思います。盛田・横田・田草支部長さん ご苦労様でした、と感謝申し上げるとともに今後とも鳥取県内どこに住もうと‘格差の無い福祉’を目指して
頑張りましょう。
 尚、米子市では「ものしりトーク」が、活字文章読上げ装置から分離し、単独メニューとして、音声タグレコーダーとして取り扱われることになりました。

――各支部・各部会からの連絡――

東部支部はすべて「さわやか会館」で、3月16日(日)9時から年度末役員会、2月28日(金)10時から女性部総会を開催します。
 以下、4月6日(日)に支部総会、翌週の13日には年度初めの役員会も予定しています。女性部の総会に出席される方は部会費千円のご持参とともに有本部長か福谷副部長へ連絡ください。
 中部支部では、2月23日(日)10時から体育文化会館で女性部の総会を、3月2日(日)10時から伯耆しあわせの郷で支部総会を予定しています。
 西部支部では、2月2日に「ふれあいの里」で三役会、3月2日(日)10時から「身障センター」で年度末役員会、3月3日(月)10時からライトハウスで女性部総会、4月6日(日)に身障センターで年度初めの役員会も予定しています。
 女性部会の皆様へ(深山女性部会長より):
 各支部ともに女性部の総会が予定されていますが、昨年の女性部総会で親会の公益法人移行に伴い、
女性部もその主旨に従うとともに運営の安定化を図るため年千円の会費を徴収すると決議しました。出費多々の折とは存じますが、事業を遂行するため、年度初めの総会での集金にご協力宜しくお願いします。

――連絡事項――

(1)  鳥取駅前バスターミナル周囲の沿石取替え工事が、朝8時から夕方5時まで日曜日を除く毎日、3月17日まで行われます。期間中の歩行の際には工事車両等の障害物やバス停の位置(現在、100円循環バスは従来よりやや前方に移動)にご注意ください。
(2)  県教委 非常勤職員募集:鳥取県教育委員会は、平成26年度の一般事務での視覚障害枠非常勤職員を募集しています。採用人数は1名、受験資格は視覚障害手帳1〜6級、年齢・性別不問。受付は
1月29日〜2月12日(必着)。勤務地は鳥取県庁、勤務期間は4月1日〜翌年3月31日(勤務状況により再度の任用あり。
 詳細については県教委事務局総務課人事担当(電話0857−26−7578)まで、ご存じであれば、会員でない近隣の視覚障害者の方にも教えてあげてください。

――26年 生活ここが変わる!(点字JBニュースより)――

 企業主導の経済再生を唱えるアベノミクスの14年度予算案による税制、生活等は次のように替わります。
 「消費税」4月から5%が8%に。「年金」厚生年金保険料率は9月から0.354%上げ(労使折半)、13ヶ月以上の国民年金保険料滞納者で年所得400万円以上には強制徴収。「医療」初診料・入院基本料は上がり、薬代は安く。
 低所得者の国民健康保険料軽減は対象者拡大。70〜74歳の窓口負担が1割から2割に。「子育て」13万人分の待機保育児童の受け皿確保、育児休業給付保障を拡充。「教育」高校授業料無償化は年収910万円以上の世帯で廃止、奨学給付金は年収250万円以下程度の世帯対象。
 「インフラ」全国で老朽化した道路・橋等の補修、東京・大阪・名古屋に勘定道路建設。「企業」法人の復興特別税は1年前倒しで廃止、賃上げ・設備投資の推進
 消費税増で、あらゆる取引で支出が増える一方、低所得者にはスズメの涙程度の『お恵み』で調整もどきをしようとしています。国民目線はどこにいったのでしょう。

――会員の動静――

 この欄に掲載する各支部からの報告はありませんでした。

――2月・3月の行事予定――

2月 2日(日) 松江市の島根ライトハウス点字ライブラリーで、中国ブロック代表者会議(従来の会長・部長会)
   9日(日) ホテル「「セントパレス倉吉」で、午前に理事会、午後に門木光明氏の厚生労働大臣表彰受章祝賀会
  17日(月) とりぎん文化会館で、第2回県福祉審議会
  18日(火) ホテルセントパレス倉吉で、第2回県障害者施策推進協議会
23日(日) 倉吉体育文化会館で、中部女性部会の定期総会
24日(月) 米子市役所で、第2回米子市交通バリアフリー推進協議会
  28日(金) さわやか会館で、東部支部女性部会の総会
3月 2日(日) 中部支部は伯耆しあわせの郷で、西部支部は身障センターでそれぞれ年度末役員会
   3日(月) ライトハウスで、西部女性部会の総会
  9日(日) ライトハウスで三療部会の年度末役員会
  16日(日) (1)さわやか会館で、東部支部の年度末役員会
(2)ライトハウスで、青年部会の年度末役員会

――月末に入った最先端医療情報――

 1月末になって、地元鳥大研究グループや若い日本人女性研究者らの世界を驚かす医療ニュースが入ってきました。要約ですので間違った内容もあるかもしれませんが、
 (1)    がん細胞を正常化
1月24日の英科学誌「サイエンスティフィク・リポーツ」電子版によると、鳥大医学部の三浦准教授らの研究グループが、マウスの体内に、事前にマイクロRNA(細胞内に存在して生命活動を制御する小分子リボ核酸)の一種「520d」を導入した肝臓がんの細胞を入れたら、正常細胞や人工多能性
幹細胞(ips細胞)に転化した、と発表。
 抗がん剤の効かなくなった患者に効果が期待されるが、実用化には体内に入れたマイクロRNAががん細胞に届くまでに無くならないようにするのが課題である。
 (2)STAP細胞作製
 神戸市にある理化学研究所の小保方ユニットリーダーらは、生後1週間のマウスの血液細胞を弱酸性の容器に入れて、刺激を与えることによって、様々な組織や臓器に育つ能力を持った細胞(STAP[すタップ]細胞)に作り変えることに成功した。
 万能細胞で有名なIPS細胞と比較し、万能細胞にナル確率が高く、作製期間も短く(1%未満が7〜9%、2〜3週間が2〜7日)、作製困難だった胎盤も作れた。ただ成熟したマウスでは失敗で、人の細胞でできるかが今後の課題。

――話した単語で立体物作成!――

 インターネット検索会社「ャフー」は、利用者が話した単語が示すもの(エッフェル塔、蚊など)を、手のひらサイズで作製できる機器『さわれる検索』を開発制作し、目の不自由な子供たちの学習効果掲揚にと筑波大学付属視覚特別支援学校に寄贈(2月末日まで横浜市立盲特別支援学校が
期間限定で借り受け)した。
 機器の前で単語を話し、プリントボタンを押すと、5〜60分で3Dプリンターの立体物が作製される。

――血縁の無い父子 親子として最高裁認める!――

 最高裁は12月10日付で、性同一性障害の夫婦で女性から性転換した夫と、第三者からの精子提供で妻との間に産まれた子供との親子関係を、裁判官5人中3人の多数意見(2人は反対)で法的容認する決定を下した。
 夫妻にとっては喜ばしい判決であったが、元来男性同士での夫婦で同様のケースで第三者の女性との間にできた子供は「婚外子」として扱われると思います。産んだ女性が『母親』として優先されるのだから。いずれにしても、古来からの「家族」崩壊につながる裁定で、今後の議論が熱くなりそうです。

――先月(1月)の歩み――

 6日 ライトハウスで、同所・視障協等の合同仕事始め式
21日 県庁議会棟特別会議室で、知事出席の‘情報アクセス・コミュニケーション支援について当事者団体から意見・要望を聞く会’が開催

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