□  鳥取ジャーナル□ 第362号


鳥取県視障協発行(26.5)


――定期総会について(お礼と報告)――

 5月25日に米子市心身障害者福祉センターで開催した、本会の平成26年度の定期総会は多くの方の出席やご協力で、無事終了することができました。本文を持って心よりお礼申し上げます。出席できなかった方に、その概況を以下の通り報告します。
 式典では、松田佐恵子県福祉保健部長、米子市長代理として加川隆博福祉保健部障がい支援課長のご臨席と赤沢衆議院議員、竹信県立鳥取盲学校長からの祝電で花を添えていただきました。
 議事に入る前に、出席者の確認を取ったところ、全会員205(東部78、中部40、西部87)人中、委任を含む出席者は153名で、定足数を満たし、議長団の選任に入った。議長に池口幸輝、林光男の両氏、署名人に池口美智恵、三浦弘子の両氏が選出された。
 午前は第1号と第2号の平成25年度事業報告、決算報告、監査報告は一括上程で、簡単な質疑以外に意見なく承認可決された。第3号議案の平成26年度事業計画案、予算案についても承認された。役員の一部改選については、スポーツ部長にこれまで代理として動いてきた補佐の佐伯一孝氏を正規部長理事として提案したところ、拍手多数の議決で承認可決(任期は残余期間)した。
 平成25年度の盲導犬貸与者は県委託分は浮穴康子、森山寿美枝の2氏、自販連から野澤実氏への計3頭で、今年度の希望者を募集中。
 各支部・各部会の提出議題は、東部支部から
@歩道上の自転車走行の規制
A誘導ブロック敷設基準検討会の設置
B同行援護事業者の全国情報ネットワーク作りを都道府県視覚障害者団体で
C視覚障害者専門の特別用語老人ホームの設置を、
 中部支部は倉吉駅のタクシー乗り場、バス停に音声誘導システムの設置を、西部支部は
@買いご認定の判定項目に視覚障害特性を
ATVの字幕スーパーを音声化
B日常生活用具のメニュー拡大と制限緩和を
C特別医療費の負担軽減を、
女性部会から
@入院時等のガイヘル、ホームヘルパーの利用緩和を
A公共郵便物に点字表示を
B防災情報探知システムの設置を
C障害特性に応じた避難所設置を
などが提案された。

――各支部・各部会からの連絡――

 西部女性部会より
 7月28日(月)の訓練事業は、ライトハウスで講師は西田千紘先生です。 

――会員の動静――

 東部の植田悠郁(うえた はるか)・西部の飯塚和樹(めしづか かずき)の両氏が4月1日から入会されました。宜しくお願いします。

――6月・7月の行事予定――

6月 8日(日) 
(1)東部支部はさわやか会館で、いなばライオンズクラブ、アイメイト赤十字奉仕団とのカラオケ交流会。先立っての役員会等。
(2)中部女性部会は体育文化会館で、市職員による福祉についての講演会
(3)伯耆しあわせの郷で、県保険師会の総会と研修会
  15日(日) 西部支部企画の倉吉方面への視察交流会
29日(日) 
(1)西部青年部会は、ライトハウスで点字講習
(2)米子サンアビリティーズで、市身障協会の福祉・体育大会 
30日(月) 西部女性部会は、身障センターで体操訓練
7月 4日(金) 東部女性部会は、さざんか会館で米田先生講師による料理教室
   6日(日) さわやか会館で鳥盲同窓会の総会と研修会、後 対翠閣で有志による80周年懇親会
  12日(土) 米子市民体育館で、第52回県身障体育大会
  12日(土)〜11月3日(月) 第14回全国障がい者芸術・文化祭が、県下各地で開催
  13日(日) 
(1)伯耆しあわせの郷で、本協会の理事・役員会
(2中部女性部会は体育文化会館で、県レクリエーション協会職員による機能訓練
20日(日) 米子市東山公園体育館で、皆生トライアスロン大会のケア活動
26・27日(土日) グランドソフトボール部は米子市内で宿泊し、大山町で強化練習と岡山県との練習試合
28(月) 西部女性部会は、ライトハウスで西田千紘先生講師による講演

――第67回全国盲人(日盲連)福祉大会 終る――

 今年の全国盲人福祉大会は、熱心な議論が展開され、その熱気が温度を上昇させ、5月というのに今年全国初の猛暑日となった29日から31日までの三日間、大分市内のホルトホール大分で、全国の視覚障害者1千人、ボランティア500人の計1,500人が会して開催された。
 本県からも、市川会長以下8名(東部の近藤さんを除いた8名は西部だった)が列車で繰り込んだ。
 初日は日盲連理事会、評議員会、あはき協議会・スポーツ協議会の代表者会議、翌二日目は全国盲人代表者会議、最終日は全国盲人福祉大会としての式典と議事が、白熱した討議のまとめとして行われた。
 最後に次年度開催の岐阜県会長の参加を呼びかける挨拶と、万歳三唱に変えて地元大分県出身の滝廉太郎作曲の『荒城の月』を全員で合掌し散会した。
 本会で採択された決議の概要は次の通り。
 (1)障害者権利条約の理念を広く普及啓発するとともに様々な場面での合理的配慮を
(2)入院時でもガイドヘルパーやホームヘルパーが利用できるよう法制度の改正を
(3)同行援護事業において利用者負担の撤廃、ニーズに応じた四球決定、質の高い従事者の育成を
(4)適切な福祉サービスが受けられるようケアマネージャーや相談支援員、ホームヘルパー等の職員教育の徹底を
(5)日常生活用具の給付品目指定や耐用年数などは当事者本人のニーズに応じた支給を
(6)災害時における視障者支援体制の充実を
(7)行政機関からの情報、選挙公報などの作成には、権利条約の理念に基づき点字、音声、拡大文字を
(8)弱視者の安心・安全歩行のため、階段段鼻の色付け、時刻表、電光掲示板等の文字サイズ,コントラスト、設置位置などを配慮するとともに駅等の照明を明るく
(9)安全歩行を確保するため、誘導ブロック、エスコートゾーン、音響式信号機の増設とともに音声誘導システムの普及を
(10)障害者用交通ICカードの作成と、転落防止のため鉄道駅のホーム柵及び内方線ブロックの計画的設置を
(11)ニュースや緊急臨時放送の字幕スーパーの音声化と外国語の吹き替えを
(12)あん摩マッサージ師圧の定義を明確にし、免許証を携帯可能なものも発行するとともに、無資格類似業者や養成所の一掃、柔道整復師の違法行為の取締りを(
13)視障者の雇用拡大のため、介護保険施設の機能訓練指導員や企業、自治体等のヘルスキーパーとしての雇用や職場介助の者の広汎な適用を

――要注意!IT周辺機器の更新でウイルス感染――

 パソコン周辺機器大手メルコホールディングス傘下バッファローは、同社の無線LAN(構内情報通信網)ルーターなどの更新ファイルをダウンロードした約500人の利用者が、インターネットバンキングのIDと暗証番号を盗み取られるウイルスに感染した恐れがあると表明した。
 感染したままネットバンキングを利用すると、不正送金の被害に遭う可能性がある。同社では、このファイルをダウンロードした利用者にウイルスの駆除を呼びかけています。

――勝てるのでは?!(中ブログランドソフトボール大会)――

 5月18日に広島市の特別支援学校で開催された、第43回中国ブロックグランドソフトボール大会で、本県チームは意外な試合展開を見せた。
 参加チームはここ数年、島根県を除く4チームで、1回戦を2試合行い、勝者同士が優勝戦を、敗者同士が3位決定戦を戦う方式で行っています。
 今年度は抽選の結果、1回戦は広島県対岡山県と本県対山口県で始まりました。ジャンケンデ勝った本県は後攻を選び、プレイボール。
 1回表。2点を失い、尚も一死満塁、打者は弱視。村田投手の投じたど真ん中の直球をはじき返した打球は、地を這うように三塁線へ、捕手の私は思わず「二塁打で2点追加された」と思いました。ところが、門木三塁手の好捕でツーアウト、捕球をベースカバーに入ったショートへ、ダブルプレイで攻守交替。 本県チームの野手はベンチに帰ったものの、山口県のアピールで、三塁走者が全盲で、遊撃手が塁から離れた地点で送球を受け取り、歩いて塁に入ったので『不正捕球』に判定が覆り、二死満塁で再開。
村田投手も動揺せず懸命に投げたものの、等級の判定にも影響され、全盲にフォアボール、続く内野エラーで追加されたが、10番の全盲を打ち取り4失点。その裏、本県も粘って、1点を返し尚も二死満塁。残念ながら打者全盲で反撃ストップ。この久しぶりの得点が功を奏したのか、2回に異変(?)を起こした。投手が立ち直って無得点に抑えたその裏、野手が奮起して、全盲の四球もまじえて、あれよあれよという間に5得点、大逆転。「もしかすれば勝てるのでは?」と思ったのは私一人ではなかったと思います。
 それが暗転して、3回、4回と伊達投手と継投で防戦に追われ,8失点。うちの投手がこんなに全盲に四球を与えるなんて見たことない!攻撃陣も過去に戻ったように大人しい・しかし、最終回の4回裏、1点を取り、更にチャンスが続いたもののスリーアウト、ここで試合終了。結果は7対12。
 3位決定戦は、岡山県先行の伊達投手浅発。同じように1回表に4失点。今までならこれでズルズルだけど、今年は違いました。その裏に2点を返し、1回戦の再来、と思ったのですが2回以降は岡山ペース。救援で登板した村田さんが全盲に本塁打を打たれるなど、終ってみれば2対19。
 Aコートでは昨秋東京での全国3位の実績(優勝していてもおかしくなかった)広島県が全て10点以上の大差をつけての圧勝。中四国大会に駒を進めました。
 今年の大会は、参加した全員感動するとともに、一年間親子2代で引っ張りつづけた西川監督、そして物心両面で支援していただいた賜物だと感謝申し上げます。
 来年はいよいよ本県で開催されます。その節もご協力お願いします!

――訂正とお詫び――

 先月号の日身連の島根大会会場の「くにびくメッセ」を出雲市と記載したのは、松江市の間違いでした。訂正しますとともにお詫び申し上げます。
 また、今月号の発行が遅くなりました件についても、重ねてお詫び申し上げます。

――先月(5月)の歩み――

 1日 県障害福祉課の職員2名が来所して、法人に対する調査
 2日 米子市公会堂の工事完了に伴う市教育委員会との現地協議で、トイレの音声案内とオープンカフェへの誘導ブロック敷設の追加を要望
 4日 身障センターで、西部支部の役員会
 8日 今春 鳥取盲学校の校長に着任された竹信先生が、就任挨拶に来所
 9日 事務所で本協会の監査会
11日 体育文化会館で26年度第1回理事・役員会が開催され、2名の入会希望、監査報告等を承認
17・18日 広島市の特別支援学校で、第43回中ブログランドソフトボール大会。
 本県は1回戦で7対12で山口県に敗退。3位決定戦は岡山県に2対19で敗退。
21日 体育文化会館で、県身障評議員会
23日 鳥取市の県立図書館で、県障害福祉課主催の情報アクセス・コミュニケーション研究会
25日 体育文化会館で、本会の平成26年度定期総会
29〜31日 大分県での第67回全国盲人福祉大会に、本県より9名参加

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