□  鳥取ジャーナル□ 第381号

鳥取県視障協発行(28.1)

――新年に寄せて(会長 市川正明)―

 新年明けましておめでとうございます。皆さんにはお健やかに新しい年を迎えられたこととお慶びを申し上げます。
 昨年来、一昨年からのリサイクルパソコンの貸与事業の継続や、様々な歩行補助具を各支部に導入して、普及を図ることにより、生活をより便利にしたり、社会参加の促進につながればと考えてきました。その結果、多くの方に有効活用していただいていますし、これらの事業は引き続き継続させていきますし、新年度には、また新たな機器をと考えています。我々が自由に行きたい所にいつでも行けるような機器が出てこないのが残念ですが、今後も現行の機器を最大限に活用して、社会参加へつなげる環境作りをしていきたいと思います。
 さて、今年は多くの障害者の夢であった「差別解消法」が、いよいよ4月から施行されます。総合支援法の見直しや改正障害者雇用促進法などと相まって、私たち視覚障害者にとって、生活面でも雇用・就労面でも格段の飛躍につながるよう、今後とも一致団結、英知を出し合っていける県視障協でありたいと思っていますので、今後とものご協力をよろしくお願いします。
 振り返れば、昨年9月には第64回の中国ブロック盲人福祉大会を米子市で開催しました。小さい県ながら、会員の皆さんのご協力と、多くのボランティアの方々のご支援のお蔭で、成功裡に終えることができました。
改めまして、皆さんのご協力に心から御礼申し上げます。
 終わりに、本年が皆さんにとりまして素晴らしい年となりますよう、ご祈念申し上げて、年頭の挨拶とさせていただきます。

――各支部・各部会からの連絡――

 東・中・西部支部は、ともに2月28日(日)年度末役員会をさわやか会館、体育文化会館、ライトハウスで開催予定。
同様28年度支部総会を4月3日(日)に開催予定(西部の会場は身障センター)です。
 三療部会は、3月20日(日)の午前にライトハウスで年度末役員会、5月1日(日)に総会と研修会を予定。
 青年部会は、3月13日(日)の午後にライトハウスで役員研修会

――会員の動静――

12月19日に、鳥取市立川町に在住されていた山下弘実さんが逝去されました。81歳。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

――1月中旬〜2月の行事予定――

 1月10日(日) 対翠閣で、東部支部企画の年始交歓会
   13日(水) ライトハウスで、トラック協会との交通安全教室
 2月 7日(日) 米子コンベンションセンターで、中国ブロック代表者協議会
   28日(日) 東部支部はさわやか会館で、中部支部は体育文化会館で、西部支部はライトハウスでそれぞれ年度末役員会
 3月 6日(日) 倉吉体育文化会館で本会理事・役員会

――理事会報告――

 11月23日の祝日に第4回理事・役員会が倉吉体育文化会館で開催されました。
 主な内容は、公益法人として必要な事項として、入退会者の承認、業務執行理事からの経過報告の承認や、その他県からの委託事業の情報コミュニケーション支援事業のリサイクルパソコンの貸与、歩行支援機器の利用促進等が全て提案通り承認採択されました。
 リサイクルパソコンはかなりの普及をみたので、次年度に向けては台数は減らし、歩行機器に替わる新たなIT周辺機器を要望することにしました。
 また、その他以前から要望のあった誘導ブロックの敷設方法の県内統一基準について話し合った。

――公共トイレ 洗浄ボタン等設置国際規格――

 視覚障害者の8割以上が一般のトイレを使用し、3人に1人が誤って洗浄ボタンではなく、SOSの呼び出しボタンを押したり、ペーパーホルダーの位置がわからず迷ったり、失敗した経験から、日盲連も調査協力をした日本の提案がISO(国際規格)として提案するもので、洋式トイレの設計に当ってのボタン等の配置、色使いなどを基準化したものである。
 正式な名称は長く「ISO 19026 アクセシブルデザイン公共トイレの壁面の洗浄ボタン、呼び出しボタンの形状 及び色並びに紙巻器を含めた配置」で、その概要は次の通り。
(1)紙巻器、ボタン類は便器の左右どちらかにまとめて設置
(2)洗浄ボタンは紙巻器の真上に、呼び出しボタンは洗浄ボタンと同じ高さで便器の後方に設置
(3)呼び出しボタンは、個室の中で倒れた姿勢でも操作できる位置にも設置
(4)ボタン類の色づけは、周囲とのコントラストに留意し見つけやすい色で、呼び出しボタンは赤色等その役割りが伝わりやすい色を採用。
 詳しくは経済産業省ホームページ参照。
 列車内のトイレにも適応されると良いですね!

――「虐待」告発者に賠償請求!――

 埼玉と鹿児島で、障害者が通所する施設の職員が「虐待」に気づき内部告発したケースで、施設側がその職員を名誉毀損などの理由で賠償請求するという訴訟が起きている。
 これは、職員が「障害者虐待防止法」に定める条項で、自治体に通報する義務がある、を遵守したものの、はっきりした「虐待」の証明がなされないうちに逆訴訟されたものである。
 これがまかり通れば、職員からの内部告発は見て見ぬふりに繋がり、「虐待」の発見や防止の妨げになりかねない。
司法の英断に期待します。

――先々月(11月)と先月(12月)の歩み――

 1日 鳥取市のさざんか会館で、牧野先生を講師に三療部会の第2回研修会
 6日 9月に同行援護で公共交通機関のみで、レンタカーは除外としていた倉吉社協に送った要望書について、改善する旨の文書解答が届いた
(2)皆生観光センター傍の交差点改修工事について、施工業者が事務所を訪れ、期間中の安全対策を協議
8日 東部支部の視察研修旅行(岡山県へのみかん狩り)は総勢33名で雨にも遭わず楽しい一日でした。
10日 県身スポ協会の木村氏が事務所を訪れ、同月15日に倉吉と鳥取で開催する「タンレム(二人漕ぎ)自転車」講習会の協力要請を受けた
16日 会長は、米子高校で社会人講師
(2)ホテルセントパレス倉吉で、第1回県障害者施策推進協議会
23日 米子市ふれあいの里で、ザ・スピリッツとのジョイントコンサート
23日 倉吉体育文化会館で、第4回理事・役員会
25日 県庁で、県身スポ協会の指定強化選手認定会議
28・29日 岡山での日マ会主催の研周回に、会長他1名出席
30日 米子市役所で、市交通バリアフリー推進協議会の道路点検
<12月>
 1日 会長と事務局長は、紅府町江尾の国道と県道との交差点誘導ブロック敷設工事現場で、関係者と競技
3日 とりぎん文化会館で、県身障協会の福祉大会
4日 ライトハウスで行われた、日本海テレビからの点字カレンダー贈呈式に5名の会員が参列
(2)会長は、弓ヶ浜小学校に出向き、4年生約90名を前に、社会人講師として、視覚障害者の現状について講演
21日 ふれあいの里で、西部自立支援協議会の当事者部会
22日 米子市身障協会の忘年会
24日 事務所で、1月13日のトラック協会との交通安全教室の事前打合せ

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