□ 鳥取ジャーナル □ 第388号


鳥取県視障協発行(29.01)


ーー 2017年の年頭に寄せて ーー

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 穏やかな年末年始の中、お健やかに初春をお迎えのことと思います。
 昨年は、4月の障害者差別解消法、改正障害者雇用促進法の施行や東京オリンピック・パラリンピックに向けてのバリアフリーの促進など、障害者の社会参加を促していこうとの機運の高まりは感じられたものの、実感として社会全体に浸透したとは言えず、入れ物は作ったけれど、中身は・・・と、そんなもどかしさを感じる状況のように思われます。
 社会参加の基本は、何といっても経済的な自立です。障害者全体の雇用が進む中にあって、重度の視覚障害者にとっては思うに任せない一般雇用・就労対策、国家資格があってなきようなあんま・マッサージの現状、そこへ提起されたあんま・マッサージ・指圧師養成校からの訴訟など、今後の不安定要素ばかりが目立ちます。
 また、思わぬ地震で中部を中心に被害を受けました。今回は幸いにも、要援護者の災害対策の不十分さを露呈するまでの大きな被害には至りませんでしたが、今後何時起こるか分からない災害時の対策はいかにあるべきか、今後も重要課題です。
 一方、本会の直近の課題として、会員を増やして底上げをするという課題があります。昨年に作成したリーフレットなどを活用して、広く視覚障害で悩む人に呼びかけていき、融和を深めつつ、山積する諸問題の解消の糸口を見つけるために、この一年も一層の団結とご協力を引き続き宜しくお願い申し上げます。
 終わりに、皆さんのこの一年のご多幸をお祈り申し上げます。

ーー 中部地震の被災会員に見舞金を贈呈 ーー

 昨年10月21日に、中部地域を襲った震度6弱の震災の被害者に対して、12月4日の理事・役員会で見舞金を送ることを決議して、速代表者に贈呈しました。
 11月初旬に、岡山県視覚障害者協会の同胞から心温まるお見舞いを頂戴したことで、これに加えて本会理事も協力して、被害の大きかった9名の会員にお贈りしました。
 余震も減り少しずつ元の生活に戻りつつある中で、僅かですがその一助にしていただければと思います。
 今後もどこで地震が起きてもおかしくないことを思えば、人ごとではなく、避難用品、避難方法、避難所などについて、日頃から考えて準備しておく必要がありますし、行政などに対しても、いざという時に困らない体制作りを要望していきましょう。
 お見舞いを寄せていただいた岡山県視覚障害者協会の皆さんには心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

ーー iPhoneに関するメーリングリストを開設 ーー

 このところ、県内の視覚障害者の間でもスマホのiPhoneのユーザーが増加中です。
 先行していた倉吉市を追って、鳥取市や米子市でも、ほぼ県内全域で携帯電話が日常生活用具に指定されたことで拍車がかかりました。
 そこで、そのiPhoneの活用と情報交換の場として、12月からメーリングリストを立ち上げました。既に入手された方も、これから検討しようという方も、登録ご希望の方がおられましたら、市川までご連絡下さい。

<先月(12月)のあゆみ>
12月 2日(金)  午前ライトハウスで日本海テレビ・会いの小鳩事業団からの点字カレンダーの贈呈式。
12月 4日(日)  倉吉体育文化会館で本会の理事・役員会。
12月 6日(火)  皇居で深山千鶴子さんの厚生労働大臣表彰の授賞式。
12月11日(日)  西部支部青年部は、身障センターでサウンドテーブルテニス教室。
12月18日(日)  西部支部有志は、市内'ショウワ66’で業会有志と共催で忘年会。
12月19日(月)  西部支部女性部会は10時から米子市身障センターで生け花講習。
12月22日(木)  県庁第二庁舎4階第22会議室で、中部地震及び熊本地震の課題を踏まえた要支援者避難対策等検討会が午後開かれた。
12月26日(月)  ライトハウスで社会福祉法人鳥取県ライトハウスの臨時評議員会と理事会が開かれた。
12月27日(火)  中部支部女性部会は、体育文化会館で反省会と生け花教室。

<今後の予定(1月・2月)>
 1月12日(木)  倉吉の上井公民館で、県身障協会の評議員会と理事会。
 1月16日(月)  県庁第2庁舎で午後、県身障スポーツ協会の臨時理事会。
 1月22日(日)  ライトハウスで西部支部青年部会は点字教室。
 2月 5日(日)  岡山市で中国ブロック代表者協議会。
 2月26日(日)  ホテルセントパレス倉吉で、視障協年度末理事・役員会及び祝賀会。
 3月 5日(日)  東部、中部、西部支部はそれぞれ年度末役員会。
 3月19日(日)  県青年部会はライトハウスで年度末役員会。


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