□ 鳥取ジャーナル第401号 □


鳥取県視障協発行(30.01)


ーー 新年に寄せて ーー

会長  市川 正明
 新年明けましておめでとうございます。
 会員の皆様には、新たな希望とともに穏やかな初春をお迎えのことと思います。
 振り返れば、平成29年は視覚障害者の適職とされてきたあんま・マッサージ・指圧を取り巻く環境に、裁判という一石が投じられたり、ホームからの転落事故を含めた交通や災害への安全対策、あはき以外の就労の難しさなど、様々な問題が浮き彫りになり、未だその出口が見えない状況です。
 そんな中、明るいニュースとして、本年2月よりライトハウス点字図書館内に、視覚障害者支援センター(仮称)がまず拠点となる西部に設置され、その後順次東部、中部に設置され、県内にネットワーク化が図られる運びとなりました。これによって、一時に総ての問題を解決する訳にはいきませんが、機能が整ってくれば、就学、就労、生活と、あらゆる面で、実際の困りごとに関して相談や解決に繋げる有力な手がかりとなるはずで、その過程では会員の掘り起こしにも繋がるのではないかと思っています。
 本県視覚障害者福祉の促進のためにこのセンターを育てながら、車の両輪としてともに前進できるよう、本年も一層のご協力と団結をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

ーー 支援センター(仮称)設置の現状について ーー

 ライトハウス点字図書館内に設置される支援センター(仮称)ですが、拠点のライトハウス内の改造工事が年明けから始まります。
 2月一杯が工事期間となりますが、玄関を入ったすぐ左側に作られる相談室の工事が先行し、次いで2階の既存の部屋の改造工事、入り口の段差解消のためのスロープ設置とが追って行われ、1階の相談室ができあがった段階、2月1日が開所日目標となっています。
 このように、設置スケジュールが決まったことで、それに伴う人的な配置、西部での職員の採用試験が行われて、その結果、優秀な人材が確保できたと思われます。
 一方、東部については、当面盲学校内に設置する方向で調整中で、年明けには現地視察が予定されています。
 また、中部については、こちらより希望している場所を、年明けに県とともに視察して協議する予定となっています。
  従って、東部と中部の人的配置については、もう少し設置場所が決まってからのことになります。
 ライトハウスの改造工事の期間中には、工事業者に安全対策については万全を期してもらうようにしていますが、来館される際には十分お気を付け下さい。

ーー 視覚障害の基準 片目視力で判定 厚労省が変更方針 ーー

 以前から、日盲連など関係団体からの見直しが求められていた、障がい者手帳の判定基準について、検討会では改善の方向性が示されていると報道されてきましたが、この度具体的スケジュールが決まったと報道されました。以下がそのニュースです。
 厚生労働省は12月27日、視覚障害がある人に身体障害者手帳を交付する際の基準を変更する方針を決めた。現在は両目の視力の合計値で等級を認定しているが、変更後は良い方の目の視力を基に判断する。現在より等級が下がることはなく、等級が上がって自治体の医療費助成などの支援が手厚くなる人もいる。
 同日、有識者検討会が新基準案をまとめた。来年夏から秋ごろに施行される見通し。

<先月(12月)のあゆみ>
12月 2日(土)  翌3日にかけて、湯田温泉で中国ブロック三療研修会。
12月10日(日)  倉吉上井公民館で本会理事・役員会。
12月13日(水)  とりぎん文化会館において、午後県障害者差別解消地域協議会。
12月17日(日)  西部支部青年部は身障センターで支部女性部と合同で生け花教室。
12月27日(水)  中部支部女性部は、ホテルセンとパレス倉吉で生け花講習。
12月28日(木)  本会事務局並びに転じ図書館仕事納め。

<今後の予定(1〜3月)>
 1月 4日(木)  午前ライトハウスで本会、ライトハウス合同仕事始め式。
 2月 4日(日)  広島県福山市で中国ブロック代表者協議会。
 2月25日(日)  伯耆しあわせの郷で本会理事・役員会。
 3月25日(日)  ライトハウスで青年部会は午後役員会。

 

元へ戻る