□ 鳥取ジャーナル第410号 □


鳥取県視障協発行(30.10)


中国ブロック盲人福祉大会が下関市で開催

 第1回大会が昭和26年に山口県湯田温泉で開催されてから、67回目を数える日本盲人会連合中国ブロック盲人福祉大会が、9月15日と16日の両日、250名余りが参加して、山口県下関市の東京第一ホテル下関を会場に開催された。
 本県からも付き添いやヘルパー等を含めて、26名が参加した。
 鳥取方面からはジャンボ1台、三朝と米子を経由してマイクロバス1台で下関に向かったが、途中の高速での事故による渋滞で、ジャンボが2時間あまり延着したハプニングがあったものの、分科会や全体会、講演会などの会議を終えての夜の交流会では、地元のふぐなどのご馳走に会話も弾んだ。
 二日目の16日には、式典と急遽組み込まれた'あんま師等法19条を守る決議報告会中国ブロックin山口’が開かれ、竹下会長による基調報告と、中国ブロック6団体代表による意見発表、安田日本あん摩マッサージ指圧師会会長によるアピール文が朗読された後、盛大な拍手で全員一致で決議案が採択された。
 その後には、恒例の各団体代表2名ずつ出場しての中国ブロック盲人カラオケ大会が行われ、大道さんが優秀賞を、また前日のオセロ大会では門木さんが2位となった。
 大会終了後、JR下関駅周辺で、あんま師等法19条を堅持するための裁判支援のちらし・ティッシュ配りが山口県会員を中心に行われた。
 また、 この大会を通じて、7月の西日本豪雨被害の義援金の募金が行われたが、本会中部支部は、これとは別に、一昨年の中部地震の際に岡山県から義援金を頂戴したことで、今回岡山県の片岡会長に、義援金を、一日も早い復興をとの気持ちとともに贈った。
 なお、来年度は9月7日と8日に、島根県松江市で開催の予定である。

高齢者への治療奉仕活動を本年も実施

 あいにくの雨降りとなったが、9月の9日の日曜日、本会三療部会は、毎年恒例で公益社団法人鳥取県鍼灸マッサージ師会との共催で行っている米子市老人クラブ員への治療奉仕活動を、米子市ふれあいの里で午前開催した。
 昨年は台風接近で中止せざるを得なかったが、今年も雨の影響で予定していた鳥取市からの施術者数名がJR運休の影響で来られず、予定よりは施術者数が少なくなりやや手薄となったが、それでも10名の会員が約40名の高齢者の方々に、鍼とマッサージで一時くつろいでいただけた。
 施術者の中には91歳の板垣成行さんもおられ、若い?来られた高齢者の方に、長生きの秘訣を聞かれたと笑っておられた。
 介助でお世話になった老人クラブの役員の方々、ボランティアの手の会のみなさん、今年もお世話になり、喜んでいただけました。ありがとうございました。

米子市立図書館で利用に関する意見交換会を開催

 視覚障がい者支援センターが米子市立図書館と連携し、9月21日からの三日間、視覚障がいに関するパネル展や相談コーナーを同所で開いたが、その最終23日の午後2時から、同図書館で一般の活字本が読みづらい人に対するサービス、ハートフルコーナーについて、視覚障がい当事者との意見交換会が行われた。
 参加したのは会員が6名と少なめであったが、図書館職員から市立図書館の概要説明や市外の人でも誰でも利用ができること、蔵書やハートフルコーナーについて説明を受けた後、意見交換を行うとともに、館内を案内していただいた。
 視覚障害者にとって、利用コンテンツが少ないという現状の課題はあるものの、これまで視覚障害者にとっては点字図書館しか縁がなかったことを思うと、地域的要因、サービスによっては利用価値があるのではないかと感じた。一にも二にも利用サービスに魅力を感じるかどうかで、対面朗読なども今後の検討課題である。
 詳しいことを知りたい方は、直接市立図書館か、西部支援センターの赤星さんまで問い合わせて下さい。
 なお、入り口と総合受付、トイレには音声案内も付いています。慣れれば単独でも行動できますので、来館の際には是非シグナルエイドをお持ち下さい。

10月28日に伯耆しあわせの郷で文化祭を

 毎年恒例で、東部、中部、西部と持ち回りで開催している文化祭を、本年度は中部支部の担当で倉吉の伯耆しあわせの郷で、10月28日に開催します。
 午前の文化講演会では、元NHKエグゼクティブアナウンサーの藤澤武氏をお迎えして、「放送こぼれ話」と題してお話しをうかがいます。
 午後からは恒例の各支部代表者によるカラオケ大会で日頃の成果を競ってもらいます。
 参加費は、昼食と飲み物で2,000円です。
 また、別室ではメガネの田中さんに協力いただいて、ミニ福祉機器展を併催しますが、合わせてタイムズコーポレーションにも取り扱い製品を展示・紹介してもらいます。
 日頃触れて見る機会の少ない補助機器に触れて見て、生活が豊かになるかも知れません。
 どうぞこちらも楽しみにしてお出かけ下さい。

情報をお持ちの方はおられませんか?

 先般からマスコミ等でも大きく取り上げられていて、訴訟も提起されている旧優生保護法下における強制的断種、不妊や中絶についてはご承知のことと思いますが、遺伝的眼疾患を理由とする当該事例について、日盲連から調査がきています。
 微妙な問題だけに、もしかすると事例があっても表に出しにくいことがらです。
 ご自身のことだけでなく、お耳に入っている情報でも構いませんので、情報がありましたらお寄せ下さい。内容は秘密厳守をお約束します。
 なお、県にも事例の情報があるかどうか問い合わせを合わせて行っています。

<先月のあゆみ(9月)>
 9月 2日(日)  東部支部は研修旅行でブドウ狩りと妻木晩田遺跡見学。
 9月 7日(金)  東部女性部会はさわやか会館で料理講習。
 9月 9日(日)  三療部会は鍼灸マッサージ師会との共催で米子市ふれあいの里で高齢者対象の治療奉仕活動。
 9月14日(金)  県身障協会は、倉吉体育文化会館で体育大会。
 9月15日(土)  翌16日にかけて、下関市で中国ブロック盲人福祉大会。
 9月23日(日)  午後米子市立図書館でハートフルコーナーに関する意見交換会。
 9月30日(日)  青年部は午前サン・アビリティーズでサウンドテーブルテニス教室。また、米子市東山体育館周辺で、米子市ボランティア協議会主催の1000人ウォーク。

<今後の予定(10月〜11月)>
10月10日(水)  県女性部会は倉吉体育文化会館で合同訓練。
10月21日(日)  三療部会はライトハウスでオイルマッサージについての第2回研修会。
10月28日(日)  倉吉市伯耆しあわせの郷で本会文化祭(参加募集中)。
11月 7日(水)  鳥取市のさわやか会館でドコモ協力のスマホ講習会。
11月24日(土)  翌25日にかけて、島根県松江市で中国ブロック三療研修会(参加募集中)。

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