□ 鳥取ジャーナル第419号 □


鳥取県視障協発行(R01.07)


ーー 中部支部がバードリスニング・鳴り石の浜散策 ーー

 6月20日の木曜日、中部支部が研修事業として、初めての試みとしてバードリスニング・鳴り石の浜散策を行いました。
 以下中部支部高田さんからの報告です。
 当日は天気予報に反して青空になり安堵しました。
 参加したのは、視覚障がい者13名(内、東部からの参加1名)、支援者(同行援護従業者・ボランティア他)12名、ライトハウス遠藤訓練士、視覚障がい者中部支援センター田中の 計27名でした。
 マイクロバス内では門木氏からのクイズもあり、「キャラボク」の葉っぱを触りながら賑やかに向かいました。
 琴浦町の一向平では中国山岳ガイド協会所属自然ガイド谷口さん、NPO法人日本野鳥の会 鳥取県支部7名・同じく東京本部普及室から来られた1名の方 計8名のご協力を頂きながら、歩きのスピードも考えて3つのグループに分かれて、各グループが日本野鳥の会の方の説明を聞きながら、整備されて歩きやすい道を散策しました。
 アオバト「ワオワオ」の声、アオゲラ「ピーヨ ピーヨ」の声を静かに聞き、日本野鳥の会の方からホトトギスは飛びながら鳴いていること、ヤマナラシの葉の「カサカサ」は、葉がこすれる時の音であるなど、知らないことばかりでした。
 また、自然のアジサイの花を触り、道端のモミジイチゴが淡いピンクの実をつけており、皆で摘んで食べました。
 事務所に帰り、剥製(はくせい)の鳥を触ったり、木で本物そっくりに
作られた鳥や、実際の重さに作られた木製の鳥を触りながら感触や重さを楽しみました。
 昼食は隣の一向庵で、お蕎麦・食後のコーヒーを頂き、更に日本野鳥の会からのサプライズで、デザートにスイカや冷凍した焼き芋を頂きおなか一杯になりました。皆様の心からのおもてなしに、参加者皆が感動しました。
 【 参加者の感想 】30代女性。
 「初めてバードリスニングに参加して、自然の中でいろいろな鳥の声を聴くことができ、良い体験ができました。ボランティアさんも周りの様子をよく伝えて下さり、状況が良くわかりました。」
と、ご満悦でした。
午後からは、同じく琴浦町「鳴り石の浜」に移動して、現地では同じく自然ガイド 谷口さんと、琴浦町観光協会4名の皆さんにご協力を頂きました。
 鳴り石の浜は丸く角の取れた大小さまざまな石があり、見えない・見えにくい者にとっては、大変歩きにくく参加者もボランティアも高齢で、途中で引き返すペアーもあったのですが、他の方は、海の香り、波の音に誘われて冒険心で浜へ向かいました。
 あいにくその日は、波がなく浜に降りた人は「コロコロ」と言う音は聞けなかったのですが、防波堤に行った方だけは聞くことができたそうです。
 この音は引き波の時になることや、大山の噴火で飛んできた石で、古代から同じ浜があったこと等の説明を伺い、自然の力に驚きました。
 参加者の皆さんからの喜びの声を伺うと、大自然を満喫できるこの企画は、成功だった!やってよかったと思いました。
 また協力頂いた皆様の視覚障がい者へのご配慮や、気配りが大変素晴らしく、参加者一同 心より感謝を申し上げます。

中部支部長 高田 富久子


ーー 読書バリアフリー法が成立 点字や音声読み上げ、国の責務 ーー

 視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約を受けての国内法がこの程成立した。以下その概要です。
 視覚障害や発達障害のある人らが読書しやすい環境を整える「読書バリアフリー法」が6月21日の衆院本会議で全会一致で可決、成立した。点字図書や音声読み上げに対応した電子書籍の普及を国や地方自治体の責務と定めた。
 肢体不自由なども含め、多様な障害により書籍を読むことが困難な人を対象とし「障害の有無にかかわらず、全ての国民が文字・活字文化の恵沢を享受できる社会の実現に寄与する」と明記されていて、近く施行される。
 従来の点字や拡大文字の図書に加え、IT機器の音声読み上げ機能などを使って障害のある人も利用可能な電子書籍を普及させ、質の向上を進める。
 今まで視覚障害者は「見えない」ために、文字や活字を読むことができず、巷にあふれる本(文字・活字文化)を楽しむことができませんでした。
2008年から日盲連は読書バリアフリー法制定を求めており、昨年の障害者の読書環境整備をめざす国際条約(マラケシュ条約)の批准を経て、今回の読書バリアフリー法の制定に繋がりました。
 読書バリアフリー法では、国が読書環境整備の基本計画を定め、自治体に障害当事者の意見を反映した具体的な計画をつくるよう求め、 国や自治体が取り組むべき基本的施策も盛り込まれています。
●障害者が利用しやすい図書館の整備(9条)
●インターネットによるサービス提供の強化(10条)
●読みやすい書籍や電子書籍の製作支援、販売促進(11、12条)
●使いやすい電子書籍や端末など先端技術の研究開発(16条)
と、これから図書館や出版関係で、視覚障害者への読書バリアフリーが進むことに大いに期待しましょう。

ーー 宮城県などで信号機情報スマホに通知、本年度中に視覚障害者の横断支援  ーー

 視覚障害者が道路を安全に横断できるよう、宮城県警が2019年度中に、スマートフォンで交差点の名称や信号の色を知らせて、青信号の時間を延ばせるシステムを新たに導入する。警察庁が整備を推進しており、千葉、静岡両県警でも取り入れる見通しだ。
 専用アプリをダウンロードすれば、交差点に取り付けた近距離無線通信「ブルートゥース」によって、信号機の情報が音声などでスマホに通知される。スマホをタッチしたり振ったりすることで、青信号を延長できる機能も備える。警察庁が新システムの構築に取り組み、本年度から導入する県警への補助を行っている。
 目が不自由な人の歩行を支援する一環として、信号が青になると音で知らせる音響式信号機がある。しかし、近隣住民らの要望で夜間から早朝は誘導音が出ない設定になっていることが多く、停止中は車の走行音などを頼りに横断せざるを得ないという。新システムにより、24時間の対応が可能になると期待される。
 宮城県警では20年東京五輪・パラリンピックを見据えて、50カ所で導入する予定。
 このほか、静岡県警が23カ所、千葉県警が1カ所でそれぞれ計画がされている。

ーー 中国ブロック盲人福祉大会島根県大会の参加者募集中 ーー

 第68回目を数える中国ブロック福祉大会が、9月12日と13日に島根県松江市で開催されます。
 既に案内をして、締め切りを7月10日として現在参加者の取りまとめを行っていますが、もしもお忘れの方がおられましたら、お早めに各支部長までお申し込み下さい。
 なお、県内の参加者は貸し切りマイクロバスで乗り合わせて、揃って行き帰りする予定ですので、合わせてお問い合わせ下さい。

<先月(6月)のあゆみ>
 6月 3日(月)  西部支部女性部は皆生観光センター、ライトハウス周辺で歩行訓練。
 6月 7日(金)  東部支部女性部は9時30分からさざんか会館で料理教室、午後1時からさわやか会館集合で歩行訓練。
 6月16日(日)  西部支部は米子市身障センターで‘ゲームフェスタ2019’。
 6月20日(木)  中部支部は一向平キャンプ場(いっこうがなる)と鳴り石の浜(なりいしの はま)で野鳥を聞く会、歩行訓練。
 6月30日(日)  米子サン・アビリティーズで米子市身障協会の福祉・体育大会。

<今後の予定(7月〜8月)>
 7月 1日(月)  西部支部女性部は身障センターで抹茶のお手前。
 7月 7日(日)  県保険鍼灸マッサージ師会は鳥取市さわやか会館で午後総会と研修会。
 7月11日(木)  中部支部女性部は体育文化会館で「鳥取県の民話と万葉集について聞く会」。
 7月14日(日)  三療部会は、他団体との共催で、皆生トライアスロン大会で米子市東山体育館で選手へのケア活動。
 7月21日(日)  午前三朝スポーツセンターでフライングディスク教室。
 7月28日(日)  視覚障がい者中部支援センターで本会第2回理事・役員会。
 7月29日(月)  西部支部女性部は場所未定で生活と音楽。
 8月 7日(水)  県庁で県関係部署への要望活動。

元へ戻る