□ 鳥取ジャーナル第422号 □


鳥取県視障協発行(R01.10)


ーー 日盲連が10月1日から名称変更 ーー

 かねてからの懸案でしたが、私たちの中央団体の日本盲人会連合、略称日盲連の名称ですが、このほど正式に定款の変更が認められ、10月1日より、日本視覚障害者団体連合、略称「日視連」(にちしれん)となりました。
 これまでも0ではなかったものの、活動としては弱かったといわざるを得ない弱視者対策を意識して、盲の文字の持つイメージを取り除くとともに、見えない・見えにくい人の総合的な団体として、幅広く活動して行くことを強く意識した結果といえます。
 内部的には当面これまでの略称の日盲連も使われるとのことですが、少なくとも本会では10月以降は日視連を使いますので、皆さんにもご承知置き下さるようお願いします。

ーー 年金生活者支援給付金の支給に関する法律の施行について −−

 既に多くの方がご承知のように、10月からの消費税の引き上げに伴う代償措置として、「年金生活者支援給付金の支給に関する法律」(平成24年法律第102号)が令和元年10月1日から施行されます。
これに伴い、老齢基礎年金、障害基礎年金又は遺族基礎年金などの基礎年金の受給者のうち、公的年金等の収入や所得額が一定基準額以下である等の要件を満たす方は、年金生活者支援給付金の支給対象となります。
 このうち、障害基礎年金については、所得が「462万1千円+扶養親族の数×38万円」以下の人が対象で、生活者支援給付金の月額は、障害等級1級が「6,250円」、障害等級2級が5,000円で1回だけではなく、継続して加算支給されます。
 この給付金を受給するためには、原則として、日本年金機構から送付される給付金請求書を提出する必要があります。
 具体的には、以下のような流れになります。
平成31年4月1日時点で基礎年金を受給しており、かつ、給付金の支給要件を満たしていることが確認できた方に対しては、機構から、令和元年9月以降順次、給付金の請求書が送られて来ます。
この内容を確認して、給付金請求書等に必要事項を記入後投函して下さい。
 以下の点にご注意下さい。
1.書類について
機構から令和元年9月以降、順次、給付金対象者に対して、ハガキ形式の給付金請求書が送付されます。
 給付金請求書には、既に給付金対象者の情報が印字されているため、氏名や連絡先を記載する等の簡易な手続のみが必要で、給付金対象者が給付金請求書へ記入して、郵便ポストへ投函することにより請求手続を行います。
2.書類の中身についてご確認下さい
@封筒の中身が、給付金を受け取るための大切なお知らせであること。
A給付金を受け取るためには同封されている給付金請求書に氏名等を記入して返送していただく必要があること。
 また、給付金請求書はなるべく一週間以内にご提出いただきたいこと。
 一週間を過ぎても手続きは可能ですが、令和元年12月末日を過ぎて手続きをした場合、令和2年2月分からの給付金の支給となり、令和元年10月分から令和2年1月分までの給付金が受け取れないことになりますのでご注意下さい。
 極力早めのお手続きをして下さい。
詳しくは、ねんきんダイヤル:0570−05−1165(ナビダイヤル)で問い合わせるか、日本年金機構ホームページ https://www.nenkin.go.jp/section/tel/index.html を参照下さい。

ーー 米子市でも音声血圧計が日常生活用具に ーー

 これまで、他市町村の多くが既に日常生活用具に指定されていた音声血圧計ですが、この度、10月1日から米子市でも日常生活用具として指定品目に加えられました。
 基準額が10,000円で、対象は1、2級です。
 血圧の管理の必要な方は申請を検討して見られてはいかがでしょうか。
 また、同じく10月1日から再生専用のプレクストークの基準額が35,000円から48,000円に引き上げられました。
 これにより、録音機能付きの高額なモデルの自己負担額の方が安価な再生専用機よりも低くなるという矛盾が解消されたことになります。
 今後の利用の際にご留意下さい。

ーー 恒例の敬老の日にちなんだ治療奉仕活動を実施 ーー

本会三療部会は公益事業の一環として、毎年行っている敬老の日にちなんだ治療奉仕活動を、本年も公益社団法人鳥取県鍼灸マッサージ師会との共催により、9月15日の日曜日の午前に、米子市の福祉保健総合センター'ふれあいの里’で開催した。
対象は米子市老人クラブの方々で、色々な催し物の関係か、例年より来場者数は少なめの30名ほどだったが、その分施術者16名ほどが時間をじっくりかけて、はりとマッサージの施術を行い、会場のあちこちでは、体が軽くなりました、また来年も是非どうぞなど、会話が弾んでいた。
施術者は県下から趣旨に賛同して参加した両団体の会員で、中には最年長92歳のはり施術者の参加もあった。
参加協力いただいた施術者の方々、来場された方々もご苦労様でした。またボランティアでお手伝いいただいた手の会のみなさんにもお世話になりました。

ーー 第68回中国ブロック盲人福祉大会が松江市で開催 ーー

日盲連の中国ブロック福祉大会が、暑さのぶり返した9月7日と8日の両日、島根県視覚障害者福祉協会の主催で松江市の県民会館で会議が、交流会がホテル一畑で開催された。
本県からは7日のみ、8日のみの参加もあったが、総勢31名が参加した。
視覚に障害があるが故に、日常生活や職業において抱える様々な課題について各県から議題提出があり、一般、女性、あはき、青年、スポーツの分科会に分かれて討議を行った。
竹下会長の中央情勢報告では、10月に定款を変更して、これまでの日本盲人会連合から、日本視覚障害者団体連合と名称を改名して、何らかの見えにくさを抱えるすべての人と共に歩むナショナルセンターを目指すことや、あんま師等法19条を問う裁判のうち、注目の一審判決が東京で12月16日に言い渡されること、読書バリアフリー法が成立したことによる今後の動き、働く場の確保・拡大や、経済活動にはタブーであった福祉サービスが、場合によっては利用可能になるのではないかなど、長年取り組んできた大きな課題について取り上げて話された。
閉会式の最後に、来年度の大会は本県の主管で、9月12日と13日に米子市で開催するとの招聘挨拶を会長が行って、二日間の日程を終えたが、一行はそれぞれ来年度開催を見据えた会話をしながらマイクロバスで帰途に就いた。

<先月(9月)のあゆみ>
 9月 7日(土)  翌8日にかけて、松江市で第68回中国ブロック盲人福祉大会。
 9月13日(金)  東部支部女性部会はさわやか会館二階調理室で調理教室。
 9月15日(日)  三療部会は午前米子市福祉保健総合センターふれあいの里で、鍼灸マッサージ師会との共催による高齢者に対する治療奉仕活動。
 9月18日(水)  とりぎん文化会館で県民総合福祉大会。
 9月29日(日)  ライトハウスで午後、社会生活訓練事業の点字教室。

<今後の予定(10月〜12月)>
10月 6日(日)  西部支部は交流会で松江宍道湖遊覧他。
10月20日(日)  米子サン・アビリティーズで午後、社会生活訓練事業のフライングディスク教室。
11月 3日(日)  米子市身障センターで本会文化祭。
11月12日(火)  終日、県法人指導課による法人監査。
11月22日(金)  午後県庁で障害者差別解消地域協議会。
11月23日(土)  翌24日にかけて、皆生のホテルウェルネスほうき路で中国ブロック三療研修会。

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