□ 鳥取ジャーナル第440号 □


鳥取県視障協発行(R03.4)


ーー 鳥取県が視覚障害者等の読書環境整備の計画を策定 ーー

 鳥取県は、視覚障害者等の読書環境を整える「県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画」を策定した。国や自治体に図書館などで点字図書などを充実させるよう求めた「読書バリアフリー法」に基づくもので、計画策定は全国で初のこと。
 県によると、県立図書館(鳥取市)の県民1人当たりの図書購入費用は全国でトップクラスではあるが、点字図書や拡大図書、音訳図書などの蔵書数は十分ではなく、視覚障害者らが読書に親しみやすい環境を整える必要があるとして策定したもので、それらの図書を作製する点訳・音訳のボランティアも少ないため、2021年度からの5年間で目指す数値目標を設定した。
 具体的には、県立図書館における点字図書や電子図書などの蔵書数を約1万5300冊(19年度)から3000冊以上増やすほか、社会福祉法人が運営する点字図書館(米子市)の年間貸出冊数を約2000冊増やすため、相当分の蔵書を拡充。
 点訳・音訳ボランティアは213人(19年度)から310人に増員するとしている。
 また、この計画を推進するために、点字図書館に1名の職員を新たに配置することとして、4月1日時点で、7日締め切りまでの期間ハローワークを通じて募集している。どなたか意欲のあるかたをご存じなら、紹介を願います。

ーー 第29回あはき師国家試験の合格者が発表 ーー

 第29回のあん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格者が公益財団法人東洋療法研修試験財団から3月26日に発表された。
 試験は2月27、28日の両日、全国58会場で行われたもので、今回の各区分別受験者数、合格者数、合格率は次の通り。
 「あん摩マッサージ指圧師」は、受験1295名、合格1089名、合格率84.1パーセントで、前年度から0.6ポイント下がった。
 「はり師」は、受験3853名、合格2698名、合格率70.0パーセントで、前年度から3.6ポイント下がった。
 「きゅう師」は、受験3797名、合格2740名、合格率72.2パーセントで、前年度から2.1ポイント下がった。

ーー 県内の令和2年度での交通安全施設改良箇所 ーー

令和2年度  の音響式信号機の改良やエスコートゾーンの新設箇所の連絡が県警から入りました。
 以下の箇所ですので、お近くの方でご確認をお願いします。
1 視覚障がい者用付加装置新設箇所  3カ所設置 
1.国道29号 鳥取市叶306番先 吉成交差点 令和2年度要望箇所 
2.主要地方道秋里吉方線 鳥取市天神町50番3先 鳥取産業体育館交差点 
3.国道313号 倉吉市和田180番1 和田橋北交差点 令和2年度要望箇所 
2 エスコートゾーン新設箇所 5カ所6本設置 
1.県道卯垣正蓮寺線 鳥取市岩倉446番24先 令和2年度要望箇所 
2.市道扇町富安2号線 鳥取市富安2丁目102番2先 東部支援センター口頭要望箇所 
3.県道若葉台東町線 鳥取市吉方温泉4丁目729番先 東部支援センター口頭要望箇所 
                         2本設置          
4.県道木地山倉吉線 倉吉市堺町2丁目157番先 倉吉市役所第二庁舎前 
5.国道181号 米子市糀町2丁目157番先 ローソン米子糀町店先 

ーー 西部視覚障がい者支援センターからのお知らせ ーー

米子市立図書館には、視覚障害等で一般図書が読めない、あるいは読みにくい人向けの'ハートフルコーナー’があります。市立図書館に直接利用登録をして借りることができますが、この度、支援センターではこのハートフルコーナーと連携して、ここからある程度の期間貸し出しを受けて、ライトハウスの相談室で来館者に利用してもらうことにしました。
とりあえず10タイトルほどですが、ある程度の期間を経過したら内容を差し替える予定です。
 当面は館内での利用に限りますが、興味のある方は赤星相談員までご連絡下さい。
 以下は現在市立図書館から借り受けているリストです。
○点字図書
●『よりよい食生活のために 実践の手引き・上巻』
公益財団法人すこやか食生活協会
●『よりよい食生活のために 実践の手引き・下巻』
公益財団法人すこやか食生活協会
○大活字本
●『視覚障害あるがままに Let it be 夢は、情報バリアフリー 1〜3』
・岩井和彦
○マルチメディアデイジー
●夏目漱石『夢十夜』(絵:遠崎(えんざき) 高平 朗読:牧内 多美子) 
○DVD
●『この世界の片隅に』 ※音声ガイド無し
・監督・脚本:片渕須直(かたぶちすなお) 原作:こうの史代
○CD
●新潮CD 山本周五郎『雨あがる』(朗読:日下(くさか)武史(たけし))
●「枝雀(しじゃく)落語大全 第一集 高津(こうづ)の富/つぼ算(ざん)」
●「古今亭志ん朝 火焔(かえん)太鼓(だいこ)」
※貸出文庫の内容は定期的に入れ替えます。
※マルチメディアデイジー図書を利用するには無料ソフト「AMIS」がインストールされたパソコンが必要です。

ーー 令和2年度 第3回年度末理事会を開催 ーー

 3月7日の日曜日、倉吉の体育文化会館を会場に、本年度第3回の理事・役員会を開催した。
 都合で欠席の理事2名を除く他の理事及び監事2名、役員1名と事務局長が出席し、午前10時20分より開催した。
 森下総務部長がこの理事会が定款に定める要件を満たしている旨の報告を行い、会長の議事進行で以下のような内容を話し合い、承認の必要な事項については、すべてが全員一致で承認された。
1.近況報告について(報告事項)
 会長から、
○1月26日に、日視連臨時評議員会がオンラインで行われた。
○2月14日に、中国ブロック代表者協議会を本県が当番でオンラインで行った。
○マイナンバーカード取得について、会員に点字と音声でも情報発信をしている。
○国の読書バリアフリー法施行を受けて、本県では読書バリアフリーの基本計画を作り、議会に提案している。ライトハウス点字図書館を中心にして、公共の図書館、学校の図書館などとのネットワークを作るとともに、点訳、録音のボランティア養成を行う計画になっている。なお、読書バリアフリー法は視覚障害者だけでなく、何かの障害で通常本が読めない方にも適用される旨の報告を行った。
 事務局長から補足で、読書バリアフリー法を推進するために点字図書館に職員1名を採用予定であり、情報機器の貸し出しや講習会などが予算化されている。併せてボランティアの養成も一層実施したいと報告した。
2.入退会者の承認について(審議事項)
 各支部長から次のとおり報告があった。
・東部支部 退会者4名
・中部支部 死亡退会1名 入会者1名
・西部支部 死亡退会1名 退会者3名
3.令和2年度業務執行理事、各部事業報告並びに決算報告(中間)について(報告事項)
 会長から、今年度は新型コロナウイルスの影響で年度初めは事業の活動が出来ないことが多かったが、年度中頃から事業がなんとかできるようになったことの報告(中間)があった。
 また、盛田執行理事から本年度の各支部の活動報告(中間)が、続いて、各担当理事から、本年度の各部の活動報告(中間)があった。
 事務局長から、決算報告(中間)の中で、新型コロナウイルスの影響で、公益事業の同行援護事業の収益が伸びず赤字が出ている。また、自販機についても、コンベンションセンターの活動が中止となったり活動も制限されていたので、収益が上がっていないが、新型コロナ関連の給付金を受給することで、少し赤字幅が抑えられたと報告した。
 原監事から、白杖及び日常生活用具の支給状況の、市町村別、年度別、品目別の比較表を作成してもらいたい旨の依頼があり、事務局が作成すると回答した。
4.令和3年度事業計画案、予算案並びに資金調達並びに設備投資の見込みの承認について(審議事項)
 事務局長から、令和3年度の事業については本年度の事業を踏襲して事業を行いたいが、来年度県の委託費でオーカムマイアイ2等の情報支援機器が購入出来る見込みなので希望者には貸出を行いたい。予算についても、本年度を踏襲して実施したい。と提案した。
 また、令和3年度資金調達及び設備投資の計画については予定がないと提案した。
 会長から、令和3年度定時総会について、日程、開催場所、議題の提案をした。
日時:令和3年5月30日(日) 10時30分
場所:倉吉未来中心・セミナールーム3
 なお、新型コロナの影響で縮小の場合は倉吉体育文化会館とする可能性もある。
議題:令和2年度事業報告、決算報告の承認、役員選出の他定款、法令で定められた事項
5.中国ブロック代表者協議会の報告について(報告事項)
 会長から、2月14日に中国ブロック代表者協議会を開催した。ブロックの各団体とオンラインで結んで、本県はライトハウスに集まり会議を行った。
青年部、女性部、三療部、会長会議、全体会議の順番で行ったが、初めてのオンラインでの主催会議だったが、トラブルもなく、順調に進められたと報告した。
 その後、会議の各担当理事から概要を補足した。
 また、会長から、今年度の中国ブロック大会は鳥取県が当番であり、当番県は光の泉功労賞の推薦ができることになっている。賞の趣旨は地方の組織を支えたということであり、本会としては門脇事務局長を推薦したいと提案したところ、満場一致の拍手で承認され、門脇事務局長も受諾された。
6.第74回全国視覚障害者福祉大会岡山県大会について(報告事項)
 会長から、来年度は岡山県大会であるが、新型コロナの影響で初日は3人以内まで、付添も3人以内でお願いしたいとのことであった。2日目の福祉大会は全体で1,000人程度で行うとのことなので、2日目はもう少し多く参加ができると思う。また、オンラインでも行ったり、ユーチューブで配信するそうである。
 大会の日程は
日時:5月24日〜25日 
場所:岡山県倉敷市
 現在のところ参加者希望は3名、代表者会議への提出議題も寄せてほしいと提案した。
7.第70回中国ブロック視覚障害者福祉大会広島市大会について(報告事項)
 会長から、来年度は中国ブロック大会は広島市が当番になっている。大会要項の一報が来ており、現時点では例年通りで開催するとのことである。
日時:9月25日〜26日
8.令和3年度要望活動について(報告事項)
 会長から、本年度の要望活動の最終回答の報告と来年度の要望活動の内容を本日お渡ししたが、来年度の要望活動の事項については、今年度の要望活動の回答と合わせて検討していただいて、次回の理事・役員会までには、令和3年度の要望書を作成し、次回の理事会で決定したい。
9.今後の事業日程について(報告事項)
 会長から、今後の事業の日程について以下のように報告した。
・定時総会:5月30日(日)倉吉未来中心
・監事監査会:4月末 ライトハウス
・理事役員会:5月9日(日)倉吉体育文化会館
・三療部役員会:3月14日(日)ライトハウス
・女性部役員会:3月17日(水)倉吉体育文化会館
・各支部総会:4月4日(日)
・三療部総会:4月18日(日)ライトハウス
10.その他連絡・報告事項について
(1)視覚障がい者支援センターからの報告
 視覚障がい者支援センター赤星支援員から支援センターの活動報告があった。支援センターが開設してから3年が経って順調に活動が行われていること。本年度の1月末までの集計で、相談支援件数が583件、相談人数は385人でありその内の6割が視覚障がい者であること。
 また、
@県内自治体の日用生活用具の給付品目等調査
A大規模災害時の対応について
B県内のロービジョン施策についてなど情報提供があった。
 以上の報告に対し、支援センターと視障協との協力関係についての要望があり、また今後支援センターと視障協との意見交換の場を設定してはどうかとの提案もあり、今後意見交換の場を検討することとなった。
(2)その他
 山根理事から、各支部で、総会の時にスポーツ後援会の寄付を集めてほしいとの要請があった。
 以上をもって、12時20分森下理事が閉会を宣した。

<先月のあゆみ(3月)>
 3月 7日(日)  県視障協は倉吉体育文化会館で年度末理事会。午後、同所で中部支部支部役員会
 3月14日(日)  午前、三療部会はライトハウスで役員会。中部支部女性部は倉吉体育文化会館で役員会。
 3月17日(水)  女性部会は倉吉体育文化会館で年度末役員会。
 3月18日(木)  倉吉上井公民館で県身障協会の定時評議員会。
 3月19日(金)  県庁で障がい者スポーツ協会の理事会。
 3月22日(月)  ライトハウスの理事会が午前ライトハウスで開催。
 3月26日(金)  午前ふれあいの里で西部自立支援協議会の災害対策部会。
 3月30日(火)  午前ライトハウスで日視連のあはき協議会の委員会がオンラインで開催。

<今後の予定((4月〜)>
 4月 4日(日)  東部、中部、西部の各支部は支部総会。
 4月14日(水)  女性部会は倉吉体育文化会館で総会と合同訓練。
 4月18日(日)  三療部会はライトハウスで総会を予定。
 4月26日(月)  午前県視障協はライトハウスで監査会を予定。
 5月 9日(日)  県視障協は理事会を倉吉体育文化会館で予定。
 5月24日(月)  翌25日にかけて、岡山県倉敷市で第74回の日視連全国視覚障害者福祉大会。
 5月30日(日)  県視障協は倉吉未来中心で令和3年度定時総会を予定。

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