□ 鳥取ジャーナル第447号 □


鳥取県視障協発行(R03.11)


ーー お知らせです。 ー

 今後視障協からの案内文書など墨字文書には音声コード Uni-Voice コードを印刷することにしました。
 点字文書と同梱の方も含めて、墨字文書をお送りしている方のみですが、その印刷文書の右下にこのyuniーVoiceコードを印刷して、目印として丸い切れ込みを入れています。
 あまり長い文書には向きませんが、数枚程度の文書には向いています。
一つのコードに800文字の墨字データーが格納できます。
 iPhoneでもAndroid版でも、視覚障害者向けアプリ「Uni-Voice Blind」で読み取れば音声で内容が繰り返し聞けます。
 アプリを起動するとビープ音が鳴り続けます。
 右下の切れ込みのすぐ左にあるコードにスマホのカメラレンズを10センチ位の距離で向けます。
 こつとしては、紙のコード部分にレンズをくっつけてから、なるべくその向きで少しずつ離していったり、左右上下、距離を離したり近づけたり微妙に調整します。
コードが読み取れると自動でシャッター音がして読み取り完了。
後は中央あたりを左右スワイプでマイペースで読めます。
 この音声コード Uni-Voice 、以前にはSPコードというのがありましたが、互換性はありません。
以前のSPコードを読み取る機器として、スピーチオとかテルミーというのがありましたが、今はもうなくなりました。
 今後はこのyuniーvoiceが主流となりますし、自治体からのパンフレットやチラシにも載る機会が増えると思われます。
 スマホ環境の方は、今後のためにも慣れておかれることをお勧めします。

ーー 読書バリアフリーを推進するためのフォーラムが開催 ーー

 10月31日の日曜日の午後に、鳥取市のとりぎん文化会館を会場に、視覚障害者等の読書バリアフリーを推進するための啓発活動の一環として、フォーラムが開催された。
 主催は担当の県立図書館と県で、本会も後援しました。
 今回のフォーラムの目的をチラシから引用すると、
 「障がいの有無にかかわらず誰もが読書が楽しめる」社会を実現するため、令和3年3月に鳥取県視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する計画が策定された。
 この計画の趣旨を県民に周知するとともに、図書館利用に障がいのある利用者の現状や公共図書館、学校図書館、ライトハウス点字図書館、ボランティア団体の取組みを踏まえ、今後の鳥取県の読書バリアフリーの推進に向けて進むべき方向を探る。
とのこと。
 第一部でのフォーラムでは、筑波大学附属視覚特別支援学校教諭の宇野和博氏が「だれでも読みたい本が自由に読めるような読書環境を目指して」のテーマで講演され、これまで取り組んでこられた活動の経過や、今後への期待や課題を話された。
 次いで県立図書館の福市氏からこの計画が作られた経過と内容についての説明があって、最後のパネルディスカッションで、読書に困難を抱える当事者や音訳のボランティアグループの代表、ライトハウス点字図書館職員の遠藤氏らがコーディネーターの宇野先生の司会のもと、それぞれの意見や期待などを発言された。
 本会からは大道進一さんが当事者として発言されるとともに、県下から会員も多く参加した。
 全国の自治体の中でも先頭を切って作成された県レベルでの推進計画、とりあえず取りかかりの期間の5年で、どの程度進捗して、また見つかった課題が解決していくのか、期待をもって見守るとともに、意見も提案して行きましょう。

ーー 他県の点字図書館から寄贈された点字図書のご紹介 ーー

 寄贈された点字本があります。
 読んで見たいとの希望がありましたら送りますのでご連絡下さい。
 児童書が多いようです。
以下リストです。
○「ジュリアが糸をつむいだ日」全3巻 リンダ・スー・パーク/作 ないとう ふみこ/訳
○「シロクマが家にやってきた!」全2巻 マリア・ファラー/作 杉本 詠美/訳
○「願いごとの樹」全2巻 K・アップルゲイト/作 尾高 薫/訳
「とうふやのかんこちゃん」 吉田 道子/文
○「チャルーネ」 H・ウーヴレオース/作 菱木 晃子/訳
○「思いはいのり、言葉はつばさ」全3巻 まはら 三桃/著
○「ゆかいなヘンリーくんシリーズ8 ラモーナは豆台風」全2巻 ベバリイ・クリアリー/作 松岡 享子/訳
○「ゆかいなヘンリーくんシリーズ9 ゆうかんな女の子ラモーナ」全2巻 ベバリイ・クリアリー/作 松岡 享子/訳
○「さくらのカルテ」 中澤 晶子/作
○「ウィリーのぼうけん」 マーガレット・ワイズ・ブラウン/作 上條 由美子/訳
○「たんじょう会はきょうりゅうをよんで」 如月 かずさ/作

ーー 西部で歩行訓練を予定 ーー

 12月19日の日曜日の午前、歩車分離式の信号機の渡り方体験や、このコロナ禍を受けて変わりつつある米子駅周辺の散策を兼ねて歩行訓練を予定しています。
 安全に歩行することはもちろんですが、見えれば通るだけで分かる町のお店情報なども、見えないと適切な説明がないと情報として入ってきません。
 そこで、お店の情報なども聞きながら安全歩行を学ぶ機会としました。
 解散後、希望者はどこかでお昼を。
 プチ忘年会となるかも知れません。
 詳しくは後日送付される案内を参照下さい。

<先月のあゆみ(10月)>
10月21日(木)  中部支部は支部交流会「白壁土蔵群散策」。
10月24日(日)  中部支部は午前、倉吉駅〜体育文化会館で歩行訓練。
10月31日(日)  鳥取市とりぎん文化会館で読書バリアフリー推進フォーラム。

<今後の予定(11月〜)>
11月 4日(木)  中部支部は体育文化会館で、午前研修「防災について」と「オーカムマイアイ2体験会」。
11月 5日(金)  東部支部女性部は午前さわやか会館で生け花の生活訓練。
11月14日(日)  東部支部は支部交流会、大山町でリンゴ狩り。
11月21日(日)  西部支部は支部交流会で境港の水木しげるロードほか。
12月 5日(日)  本会は倉吉体育文化会館で第4回理事・役員会。
12月19日(日)  西部支部で午前歩行訓練を予定。「歩車分離式信号機と米子駅周辺散策」。

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