□ 鳥取ジャーナル第458号 □


鳥取県視障協発行(R04.10)


ーー 第70回中国ブロック視覚障害者福祉大会が広島市で開催 −−

 昨年度は開催が見送られた第70回の日視連中国ブロック視覚障害者福祉大会が広島市の主催で、ハイブリッド方式で9月10日と11日の両日に開催された。
 3年ぶりの開催で本県からは付き添いを含めて8名が参加したが、島根県と山口県の多くはオンラインによる参加であった。
 夕食会には70名ほど、福祉大会には100名ほどの参加者で、人と人との距離とともに、ブロック内でも距離感を感じていた昨今のこと、久しぶりの対面での意見交換で、やはり対面はいいなと感じさせる大会であった。
 10日には分科会が、一般、青年、女性、あはき、スポーツに分かれて行われ、その後にそのまとめの全体会、竹下日視連会長の中央情勢報告、夕食会と続き、翌11日には式典と議事が行われた。
 なお、次年度は岡山県の開催で、9月9日と10日が予定されている。
 採択された決議は、次の通り。
○公的・民間での文書のバリアフリー化にユニボイスコード普及を。
○視覚障害者が必要とするすべての交差点への音響式信号機、エスコートゾーン及び誘導用ブロックの設置を。
○音響式信号機に夜間・早朝の音響が止まる時間帯を補う高度化PICS(歩行者等支援情報システム)の併設を。
○各市における養護盲人ホームへの入所処置控えの解消を。
○雇用主が独自に行う視覚障害者への通勤支援に対して国・自治体はその費用等の助成を。
○同行援護事業のサービスが継続的に受けられるよう報酬単価の引き上げを。
○補装具や日常生活用具の基準額(費用補助額負担)の適切な引き上げを。
○セルフレジは制作や設置について視覚障害者が無理なく使用できるように配慮を。
○視覚障害者がスマートフォンが使いこなせるようになるまで講習が受けられる体制づくりを。
○入院時のヘルパー利用についてその制限の撤廃を。
○自治体や民間でのヘルスキーパー雇用の促進を。
○商品に付いているQRコード及びバーコードに視覚障害者が指先で触れて位置が確認できるような印を。
○訪問マッサージに従事する視覚障害者が増加しているが、マッサージの保険診療の施術料、保険点数の引き上げを。

ーー 鳥取県障害者ICTサポートセンターが聴覚・視覚障害者のITサポートを開始 ーー

 以前に紹介しましたが、倉吉市のパソコン教室'伯耆塾’が県からの委託を受けて、これまで手薄だった視覚障害者のパソコンやスマホ利用のサポートを始めました。
 県下全地域が対象で、1回2時間をめどに、12回程度までで訪問でのサポートが受けられるとのことです。
 詳しくは下記ページを参考に問い合わせされるか、Tel 0858-26-5800へお問い合わせ下さい。
https://tottori-ict.net/
 なお、近く支援センターと協議を行い、実態を伝えてサポート実施に遺漏がないよう打ち合わせるとのことです。

ーー 境港市民交流センター「みなとテラス」パネル展示のお知らせ ーー

 毎年東、中、西を巡回している支援センター主催のパネル展と相談会が、今年は新装の境港のミナトテラスで行われます。
 本会も共催していますので、新しい施設の見学かたがた出かけて見られてはどうでしょうか。
 ここからちらしからです。
1.目的
  主に県西部地域における鳥取県ライトハウス点字図書館及び鳥取県視覚障がい者支援センターの広報の機会とする。また、視覚障がい者の現状等を説明することにより、視覚障がい理解を深める機会を提供する。
2.展示名称
  知る・体験する・つながる −視覚障がい者と点字図書館について−
  (同時開催:視覚障がい者支援センター出張相談会+支援機器展示)
2.展示期間
  2022年11月4日(金)〜2022年11月6日(日)
  ※設営・準備を11月4日(金)の9時から、片付・撤去を11月6日(日)の16時以降実施予定
3.会場
  境港市民交流センター「みなとテラス」 エントランスホール(パネル展示)
  境港市民図書館 コワーキングルーム(機器展示ほか)
  ※別紙施設案内図面参照
4.主催
  社会福祉法人鳥取県ライトハウス点字図書館
5.共催
  公益社団法人鳥取県視覚障害者福祉協会・鳥取県立鳥取盲学校(予定)
6.協力
  境港市民図書館
7.展示内容
  (パネル展示)  
180×120cmの点字パネルを借用し、A1サイズのポスターパネルを10枚程度掲示
  (機器展示等)
  点字盤、プレクストーク、携帯型拡大読書器、ルーペなどを体験できるよう展示
  コワーキングルームの大型モニターを利用してDVD(「初めてのガイド」)の視聴 等
8.人員配置
  展示期間中は原則エントランスホールに1名、コワーキングルームに1名配置し、エントランスホールからコワーキングルームへ誘導するよう努める。

ーー 「ギャラリーコンパ 鳥取県立博物館2022」参加者募集のご案内 −−

 鳥取大学の石田先生から視覚障害者と一緒に楽しむ美術鑑賞の会のお誘いを受けました。
 11月26日の土曜日で会場は鳥取市の県立博物館です。
 定員が3名ということですが、下記の要綱をご覧いただいて、直接でもいいですし、市川までご連絡をいただければ申し込みをします。
 ここから開催要綱です。
1 イベントの内容:
目の見える・見えないという互いの個性を活かしあって行うアート共同鑑賞ワークショップ「ギャラリーコンパ」というイベントが開催されます。
今回は、鳥取県立博物館開館50周年記念企画展「すべてみせます!収蔵庫の資料たち」のアート作品を共に鑑賞します。
視覚を超えたアート共同鑑賞を、ぜひ一緒に体感しませんか?
なお、「ギャラリーコンパ」とは、美術館に視覚障がい者と晴眼者が共に行って、対話を通して視覚芸術とも呼ばれるアート作品を一緒に味わう鑑賞ワークショップである。
2 主催:鳥取大学 地域価値創造研究教育機構 
3 会場:鳥取県立博物館第3展示室・2階会議室
    「鳥取県立博物館50周年記念企画展2022」の美術展示室を鑑賞
4 日時:11月26日(土曜) 当日集合時間 11時30 分受付開始‐11 時50分 
開催時間:12時‐14時
5 募集定員: 12名(視覚障がい者の方3名/晴眼者の方9名) 
※事前予約制(申込多数の場合には先着順で決定)
6 参加対象:中学生以上の方、どなたでも(当日、体調不良の方はご遠慮ください)
7 参加費無料
8 申込先: メール: is@tottori-u.ac.jp
1.  名前 A 年齢 B 障害の有無 C 博物館での駐車場使用の有無
D 電話番号およびメールアドレス
 以上5つを記し、メールにて鳥取大学・石田陽介まで(電話 090 5931 7441 )
9 申込〆切日:11月17日(木)ただし応募者多数の場合は先着順とします。??

ーー 視覚障がい者とともに楽しむ朗読会開催のご案内 ーー

 本会も協力団体としていますが、本来なら3月に開催予定でした朗読会が改めて11月に開催されることになりました。
 以下が要綱案です。
開催要項(案)
1.開催趣旨
 2021年3月、「鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画」が策定されるなど障害種別を問わず読書バリアフリーへの関心が高まっている。
 一方、対面朗読など公共図書館における視覚障がい者等へのサービスについては、利用が少ない状況であり、視覚障がい者等へのアプローチが課題となっている。
 公共図書館を会場とした朗読会を開催することにより、視覚障がい者を公共図書館へ呼び込む機会とし、また、広くボランティア等地域住民に参加を促し、視覚障がい者との交流の機会とする。併せて、公共図書館及び点字図書館における読書バリアフリーに係る取り組みについて紹介する機会とする。
2.催し名称
 「視覚障がい者とともに楽しむ朗読会 〜読む 聴く 読書の多様なかたち〜」
3.開催日時
 2022年11月27日(日) 14時00分〜15時30分(開場は13時30分予定)
4.会場
 米子市立図書館多目的研修室
5.定員  50名(入場無料・要事前申込)
6.主催
  社会福祉法人鳥取県ライトハウス点字図書館
7.共催
  米子市立図書館
8.協力
  公益社団法人鳥取県視覚障害者福祉協会
9.出演者(予定)
 ・「結(むすび)の会」
  語り 中村 緑(フリーアナウンサー)
  三味線 菊詔[きくつぐ] 陽子
  演出 木山 麗
・大田 祐樹[ゆうき](山陰放送アナウンサー)
・木野村 尚子 (山陰放送アナウンサー) ※敬称略
10.朗読作品(予定)
 ・藤沢周平『日暮れ竹河岸』(文春文庫)より「明烏」[あけがらす]
 ・豊島与志雄『豊島与志雄童話集』より「キンショキショキ」
 ・『光村ライブラリー 中学校編 第5巻』(光村図書)より谷川俊太郎「朝のリレー」 他
11.参加申込
 参加希望者は、電話・ファクシミリ・Eメールいずれかの方法で【申込・問合せ先】まで[お名前]と[連絡先(電話番号・メールアドレス)]を知らせ、申し込みを行う。また、視覚障がい等により参加に配慮が必要な方は申込時にその旨知らせること。 
12.申込・問合せ先
  社会福祉法人鳥取県ライトハウス点字図書館
電 話:0859-22-7655 ファクシミリ:0859-22-7688
Eメール:toriten2@tottori-lighthouse.or.jp
13.その他
 新型コロナウイルス感染症の状況により催しを中止にする場合あり(中止の場合、参加申込者に個別に連絡を取り周知)。

<先月のあゆみ(9月)>
 9月10日(土)  翌11日にかけて、広島市で第70回中国ブロック視覚障害者福祉大会。
 9月29日(木)  中部支部は三朝町のバイオリン工房などを見学、歩行訓練を予定していたが、コロナ感染を警戒して中止とした。

<今後の予定(10月〜)>
10月 2日(日)  東部支部はドイツの森で歩行訓練を兼ねて、西部支部は倉吉白壁土蔵群他で支部交流会を予定。
10月29日(土)  翌30日にかけて、岡山市で中国ブロック三療研修会。
10月30日(日)  恒例の文化祭を米子市心身障害者福祉センターで開催予定。
12月18日(日)  視障協は倉吉体育文化会館で理事・役員会を予定。

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