□ 鳥取ジャーナル第460号 □


鳥取県視障協発行(R04.12)


ーー navilensとコード化点字ブロックを体験 ーー

 神戸三宮駅周辺で試行されている、二つの新たな視覚障害者への案内のシステムを体験して来ました。
 どちらもスマホで専用のアプリを起動して、カメラレンズを向けるとコードに記録された情報をスマホが読み上げて案内しサポートする点は同じですが、壁面に貼り付けられたカラーコードを読み取るnavilensに対して、警告ブロックに貼り付けられたコードを読み取るのがコード化点字ブロックです。
 体験する前には主眼をnavilensに置いていましたが、むしろコード化点字ブロックの方に日本向きと感じる点が多かった。
 それは、navilensがスペイン発の技術に対して、コード化点字ブロックは国産の技術であるということだけではなく、日本には他国に例を見ない点字ブロックという既存の資源があることから、これを活用したコード化点字ブロックが日本向きに思えた。
 ただ、navilensも、店舗入り口、点字ブロックのない施設内や掲示物の説明など、様々な適した活用法は考えられ、情報不足を補う技術としてこちらも捨てがたい。
 navilensは壁面へのコード貼り付け、コード化点字ブロックは警告ブロックに貼り付けることから、設置場所により向き不向きがあり、またアプリもそれぞれのコードにより別となることから、将来的には一つのアプリでどちらにも対応できることが望まれるし、また、スマホを片手で持ちながら、カメラレンズを対象に向けることは条件によっては難しいこともあるので、常時装着できるメガネ型のようなデバイスが対応していることが将来的には望ましいと思えた。
 このような課題はあるにしても、これまでの線状ブロックと点状ブロックの2種類のブロックだけでは情報不足の視覚障害者にとって、単独移動時における情報量が格段に増えて安心・安全に繋がることは明らかと思われる。
 どちらも物理的工事が比較的簡単で、したがってコストも比較的安価と思われるので、導入へのハードルは低いと思うが、まずはコード化点字ブロックの優先を考えたい。
 今後県へ要望して行くことと並行して、まずはテスト施行として、ライトハウス内への設置を検討してもらっている。

ーー 新年に西部では歩行訓練を −−

 1月15日の日曜日に、西部支部では旧商店街、元のアーケード街を歩く歩行訓練を開催します。
 高島屋前に10時までに集合、昔とは姿の変わった元のアーケード街を米子駅前まで歩行訓練をしながら歩きます。
 解散後は自由参加ですが、昼食会も予定しています。
 お申し込みは12月20日までに。
 どうぞたくさんの方の参加をお待ちしています。

ーー 点字誕生200年記念イベントの第2回目 ーー

 今年第1回が開かれた点字誕生200年記念イベントの第2回目のイベントが開かれます。
 記念講演会とシンポジウムです。誰でもyoutubeで視聴できますので、点字に関心をお持ちの方はご視聴下さい。
第2回 点字考案200年記念事業「記念講演会&シンポジウム」
2022年12月10日(土) 10:00〜15:00(開場9:30)
○講演会「米国における点字制作の新たな潮流−デジタル時代の点字−」
    フレドリック・K・シュローダー博士(前WBU会長)
○シンポジウム 「日本が創り出した点字メディア−さらなる発展をめざして−」
 シンポジスト:
 濱井良文氏(点字毎日編集長)
 福山博氏(点字ジャーナル編集長)
 武井俊彦氏(月刊視覚障害編集長)
 奥野真里氏(児童向け点字雑誌「アミ・ドゥ・ブライユ」編集責任者)
○開催方法 YouTube配信及び日視センター会場によるハイブリッド方式
 ・YouTube視聴用URL 
https://youtu.be/frKTcBik3-w
 ・会場 日本視覚障害者センター 研修室
 (〒169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2)
 ※新型コロナウイルス感染症の拡大の状況によりオンライン(YouTube)のみの開催とする場合があります。
○定員 日視センター 30名(※先着順。定員には付添者も含む)
    オンライン(YouTube) 無制限
○参加費 無料
○会場参加申し込み方法
 ・必要事項を記入の上、下記お申し込み先へ原則メールでお申し込みください。
  なお、郵送、FAXでもお受けいたします。
 ・必要事項 件名に「記念講演会&シンポジウム会場参加申し込み」と明記の上、「@氏名 A所属機関 B電話番号 Cメールアドレス D付添者の有無」をお知らせください。
 ・申し込み締め切り 2022年11月30日(水)
○お申し込み、お問い合わせ先
 点字考案200年記念事業推進委員会事務局
 〒169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2 日本視覚障害者センター内
 メール tenjikouan200@jfb.jp  FAX 03-3200-7755
 電話 03-3200-0011(ダイヤルイン9、平日9:00〜17:00)
○イベント詳細・資料掲載ホームページ
 http://nichimou.org/all/news/other/tenjikouan200-2-1/
○主催 点字考案200年記念事業推進委員会
○後援
 全国盲学校長会
 特定非営利活動法人全国視覚障害者情報提供施設協会
 特定非営利活動法人日本点字技能師協会
 毎日新聞社点字毎日
○ご寄附のご案内
 関係6団体で構成した点字考案200年記念事業推進委員会は、2025年の点字考案200年という大きな節目の年に向けて、点字の普及と拡大に向けて継続的に記念事業を展開してまいります。この記念事業のさらなる充実を目指し、当推進委員会は、今後とも一層の努力をしてまいりますが、より多彩な事業を運営していくために、皆様からのご支援、ご協力が不可欠です。つきましては、当推進委員会の事業にご理解とご賛同をいただき、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
点字考案200年記念事業推進委員会  委員長 竹下義樹
○記念事業寄附金振込先
 銀行名:みずほ銀行
 支店名:高田馬場支店
 預金種別:普通預金
 口座番号:4182320
 口座名義人:社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 点字考案200年記念事業推進委員会

<先月のあゆみ(11月)>
11月 8日(火)  午前、県立図書館大研修室で県関係部署への要望活動。
11月13日(日)  中部支部女性部は倉吉体育文化会館で午前、健康生活・災害時の食事作りについての講演会。
11月24日(木)  中部支部は倉吉体育文化会館で午前、災害時の日頃の備えについての講演会。
ライトハウスであいのこばと事業団からの点字カレンダー贈呈式。

<今後の予定(12月〜)>
12月11日(日)  米子市身障センターで午前サウンドテーブルテニス交流会。
12月18日(日)  視障協は倉吉体育文化会館で理事・役員会を予定。
 1月15日(日)  西部支部は市内旧商店街での歩行訓練と昼食会。

元へ戻る