□ 鳥取ジャーナル第465号 □


鳥取県視障協発行(R05.05)


ーー ライトハウスがコード化点字ブロックの体験会を開催 −−

 ライトハウスの敷地内と建物内にコード化点字ブロックを11か所設置したことは既にお知らせしていますが、このほど国道や県道、それに市道の管理者やマスコミなどにも広く知ってもらおうと、5月29日の月曜日に体験会を催します。
 午後2時から3時までの予定です。
 スマホにインストールした無料のアプリ、'walk & mobile’を起動して誘導ブロック上を歩きます。カメラが警告ブロックに貼り付けたコードを見つけると、設定された進行方向や周辺の情報を音声案内してくれるというシステムです。
 読み上げ速度などの変更もできますが、特に設定などの必要はなく、カメラへのアクセスを許可すれば動作します。
 体験してみたいという方はご連絡の上で、お越し下さい。

ーー 第31回あはき師国家試験の合格者発表 ーー

 第31回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格者が3月24日、公益財団法人東洋療法研修試験財団から発表された。試験は2月25、26日の両日、全国59会場で行われた。今回の各区分別受験者数、合格者数、合格率は次の通り。
 「あん摩マッサージ指圧師」受験1296名、合格1148名、合格率88.6%(前年合格率84.7%から3.9ポイント上昇)。
 「はり師」受験4084名、合格2877名、合格率70.4%(前年合格率74.2%から3.8ポイント下降)。
 「きゅう師」受験4010名、合格2875名、合格率71.7%(前年合格率76.1%から4.4ポイント下降)。
 このうち視覚障害者の各区分別受験者数、合格者数、合格率は次の通り。
 「あん摩マッサージ指圧師」受験275名、合格202名、合格率73.5%(前年合格率65.8%から7.7ポイント上昇)。
 「はり師」受験191名、合格108名、合格率56.5%(前年合格率66.3%から9.8ポイント下降)。
 「きゅう師」受験182名、合格103名、合格率56.6%(前年合格率70.0%から13.4ポイント下降)。

ーー 西部支部が交流会を開催 ーー

 西部支部からのお知らせです。
 西部支部では6月に下記のような内容で交流会を開催します。
期日  令和5年6月18日 日曜日 
時間  10時〜14時30分まで 
内容  米子下町歩きと歩行訓練
米子 歴史館出発町屋こみちお地蔵さんのある通りを通り寺町まちなか観光案内所に帰ってくるコースです。 
日程  10:00 米子市身障センター集合 → 10:05 → 10:25 米子駅だんだん広場 → 10:35 米子歴史館前到着 そこから観光ガイドの案内で下町観光を行う約1時間30分コース → 12:05 昼食 街中観光案内所内で。
13:00〜13:40 歩行訓練
内容:手引き歩行の仕方、受け方、バスに乗車・降車の際の白杖の使い方を理論と実技で学ぶ。
☆マスク着用で参加をお願いします。
☆当日発熱、体調が悪い場合は無理をしないで下さい。
申し込み締め切り日  令和5年6月9日まで。
申し込みの際、バスの乗り降りの場所、米子市身障センターか米子駅前だんだん広場かを申し出て下さい。
申し込み先 総務の池口幸輝までお申し込み下さい。

ーー ICカードによる「障害者割引 ひとりで利用はできない」 ーー

 現在のところ、こちら山陰では利用の範囲が少ない交通機関の利用料金のICカード化について、3月18日からJR東日本・PASMOを導入している鉄道やバス会社で、障害者用ICカードの発行が開始になりました。
 これまで障害者割引を受けようとすると、障害者手帳を駅員に見せることが必要でしたので、かなり手間が省けるということです。
 しかし、利用条件があり、別々または単独で、利用することはできません。
障害者用ICカードは2種類あり、それぞれ「障」と「介」と書いてあります。「障害者」と「介護者」。この2つがセットでないと利用はもとより、購入することもできません。
 利用範囲の限られるシステムです。
元々鉄道では、介護者同伴が割引の条件になっていたこともあり、ただ他と比べると、鉄道以外のバスやタクシー、飛行機などは、一人でも可となったり、割引率にも差があったりもします。
世界に目を向けると、ヨーロッパなどの諸外国では、単独利用が割引の対象と制度化されているところも多いようです。
 そもそもは、1950年に旧国鉄が定めた割引規則というのが元のようで、「介護者を伴わなければ、旅行できない身体障害者について、2人分の運賃を実質的に1人分に割り引くことで負担を軽減しようという考えで始めた制度」が発端。
 そもそもが二人でセットというのが基本。
 ただ、一人でも100キロメートルを越えると割引対象となることも、この負担増に対する保証の考えが元にあるようです。
 JRから言わせると、「割引の拡大は、他の客の負担増にもつながるため、現在考えておらず、国の社会福祉政策で行われるべきとの考え。
今のバリアフリーの時代にあって、一人で移動する幅が広がった現在、特急料金の割引をも含めて、割引制度の負担が事業者でいいのか国での何らかの制度が必要なのか、改めての見直しが必要に感じる。

<先月のあゆみ(4月)>
 4月 2日(日)  各支部はそれぞれ令和5年度の支部総会。
 4月16日(日)  三療部会はライトハウスで総会と研修会。
 4月17日(月)  午前県による視障協の委託事業調査。 
 4月21日(金)  午前ライトハウスで本会の監事監査会。

<今後の予定(5月〜)>
 5月 7日(日)  本会は倉吉体育文化会館で理事会。
 5月21日(日)  翌22日にかけて、奈良県において日視連の全国大会。
 5月28日(日)  米子コンベンションセンターで本会の定時総会を予定。
 5月29日(月)  ライトハウス主催のコード化展示ブロックの体験会(前述)。
 6月 5日(月)  西部支部は生活訓練でコード化点字ブロック体験と歩行訓練。
 6月18日(日)  西部支部は市内散策の交流会。

元へ戻る