□ 鳥取ジャーナル第471号 □


鳥取県視障協発行(R05.11)


ーー 県関係部署への要望活動を実施 −−

 10月30日の月曜日に、県庁議会棟の3階特別会議室において、今年度の要望活動を実施した。
 対応していただいたのは中野障害福祉課長、岸課長補佐、米澤係長、前田障害者支援室長の方々で、こちらサイドは7名の理事と事務局長と原監事、支援センター職員4名で午前10時から12時までの2時間意見交換を行った。
 事前に提出している要望文書をもとに、次年度予算に加えていただきたい重点課題について、スマホ利用による情報支援システムnavilensや沿革支援の実証実験、中部支援センターの1名体制を2名体制に、様々な視覚障害の県民への啓発事業他について意見交換した。

ーー 本会文化祭を開催 −−

 10月29日の日曜日、鳥取市のさわやか会館を会場に、令和5年度の文化祭を開催した。
 コロナ禍依頼カラオケなどは行わず、講演会のみとしているが、今年も引き続き講演会のみの開催とした。
 今回は鳥取県警の特殊詐欺防止の担当の岡田さんをお招きし、「特殊詐欺防止について」と題してご講演いただいた。
 特殊詐欺とは?、その分類、最近の被害状況、巧妙な手口、お金やクレジットカード、還付金とかの話は全て詐欺なのですぐに切って警察に連絡などと、ユーモラスな語り口でのお話に聞き入った。
 県内では今年これまでに2億円ほどの被害があるそうで、くれぐれも電話でのお金の話には乗らないよう気を付けましょう。

ーー navilensコードをライトハウス建物内に設置 ーー

 警告ブロックに位置情報を紐付けたコードを付けて、スマホのアプリで情報を読み取るコード化点字ブロックをライトハウス敷地内に整備し、11月末頃には鳥取駅舎内から支援センターのあるさざんか会館まで実証実験で整備することは以前にお知らせしました。
 これに対し、誘導ブロックのない諸外国では壁面などにコードを印刷して同じくスマホで紐付けられた情報を取得するnavilensの方の普及が進みつつあるようです。
 メーカーに希望したところ、点字図書館に適した情報があらかじめ紐付けられたコードの無料での提供を受けたので、試しにですが、10カ所ほど壁面に貼り付けています。
 navilensアプリを立ち上げて、カメラレンズを壁面方向に向けて見回して見ると、コードを見つけるとそのコードの方向や距離、紐付けられている情報をスマホが読み上げます。
 玄関や1階左の支援センター、正面のバリアフリートイレ、一般トイレ、2階のトイレ、支援センター事務室、研修室、録音室、非常口などに貼り付けています。
 'コード化点字ブロック’と'navilens’のいずれにも向き不向きがあり、どちらにも魅力があります。ベストはどちらも読み取れる共有のアプリがあるともっといいのですが。
 利用環境のある方は、お越しの際には是非試していただいて、使い勝手や感想などをお聞かせ下さると、今後の実証実験や普及に向けて弾みがつくことにもなります。

ーー 盛田政雄副会長が厚生労働大臣表彰を −−

 本会の東部支部長を長く、そして現在は副会長の盛田政雄さんがこのほど厚生労働大臣表彰を受けられることが、つい先日県からの連絡で明らかになりました。
 盛田さんは、治療院を長く営業しながら、東部支部のリーダーとして視覚障碍者の福祉の向上に努力してこられました。
 来年1月以降に厚労省での授賞式が予定されるとのことですが、その後で本県でも何らかの形で多くの人出の祝いの場が検討される見通しである。

ーー 南部町の行政防災無線放送がスマホで聞けるように −−

 南部町の方向けの情報です。既にご承知かも知れませんが、10月から朝晩ん定時の防災無線がスマホのアプリ'コスモキャスト’で聞けるようになりました。
 町民は全戸設置の端末で聞けることですが、外出時などでの利用や町外の知り合いの方でも聞けるというメリットもあるのかも知れません。
 ボイスオーバーでも操作可能です。
 以下ホームページからの手順を紹介します。
1.'コスモキャスト’アプリを起動。
2.郵便番号(683-0351)を入力して検索を押す。
3.住所が表示されたらログイン(※)ボタンを押して完了。
※町外にお住まいの方でも、法勝寺庁舎の住所・郵便番号を入力していただければ、放送を聞くことができます。
 以上の設定が完了しましたら、防災無線の放送時間に自動的に放送が配信されます。 
※地域限定の放送やおくやみ放送等、一部配信されない放送もありますのでご了承ください。      
【放送の操作・再生方法】
 定時放送(6時40分、19時20分)がリアルタイムで放送されます。
 ・Androidの場合、放送と同時にCosmoCastの画面が起動します。
・iPhone、iPadの場合、放送と同時に通知バナーが表示され、開くとCosmoCastの画面が起動します。
※マナーモード時には放送が再生されません。
また、再度聞きたい場合でも、放送履歴にありますので、赤ボタン「音声放送 放送履歴」をクリックして、聞きたい日時の放送を選択してください。
 なお、常に定時に自動配信を希望しない場合には、設定の中でオフにすることができます。町民でなければこちらの選択でしょう。
 また、日吉津村でも同じシステムを利用しているそうで、今後の導入を検討しているとのことです。

ーー 中部支部の10月の研修会の報告 −−

中部支部長  高田富久子

 中部支部では、第2回研修会、歩行訓練を行いました。
 日時:令和5年10月5日(木)10時から14時
 会場:倉吉博物館
 内容:午前は博物館で企画展示鑑賞。
  @大坂弘道記念碑建立記念展「木の表現」
   大坂弘道氏(重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)、倉吉市名誉市民)
   福田 豊氏(鳥取県無形文化財「木工芸」保持者、鳥取民芸木工) 
   竹本徹志氏(鳥取県伝統工芸士、木地師)
  A第11回前田寛治大賞展 「写実表現の現在」
    午後は、公園内にある飛龍閣の説明を受け、歩行訓練を受けました。
 会として初めての美術品鑑賞で学芸員も熱心に説明頂きました。
 手で触れる事ができる作品もあり、好評でした。

<先月のあゆみ(10月)>
10月 1日(日)  東部支部は支部交流会で出雲大社参詣と歩行訓練。
10月15日(日)  西部支部は支部交流会で倉吉、三朝方面へ。
10月29日(日)  鳥取市さわやか会館で本会文化祭。

<今後の予定(11月〜)>
11月 4日(土)  翌5日にかけて、広島市で中国ブロック三療研修会。
11月 6日(月)  倉吉で点字図書館主催の同行援護研修会。
11月 6日(月)  生活訓練で、午前身障センターで生活と音楽。
11月27日(月)  生活訓練で午前ライトハウスで点字教室。
12月 3日(日)  米子駅での歩行訓練と食事会。
12月11日(月)  午後ライトハウスでユニボイスコード利用の講習会。
12月17日(日)  倉吉体育文化会館で本会理事・役員会。

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