□ 鳥取ジャーナル第484号 □


鳥取県視障協発行(R06.12)


ーー 島根原発に伴う防災・避難訓練に参加 −−

 災害などに伴う島根原発の30キロ内UPZ(Urgent Protection action planning Zone:緊急時防護措置を準備する区域)の避難訓練が、11月16日に、今回は米子市の崎津地区を対象に行われ、自宅は区域外だが、特別に参加した。
 基本の屋内退避から移行して、危険度が増して避難指示が出された想定で、一次集結場所の崎津小学校に集合し、訓練の流れの説明を受け、安定ヨウ素剤に似せたラムネ菓子の配布と注意説明を受け、マイカー組とバス4台で出発し、まず向かったのが伯耆町のB&G海洋センター。
 ここには放射能の検査場が設置され、まず車体の線量をチェック、そこで異常なら除線作業が行われ、その後、人に対して検査場内で聞き取りや人体の線量をチェック、異常なら除線の作業が行われる。
 その後、ここから崎津地区の避難先である倉吉市の武道館に向かった。高速を避け、一般道路を使ったので1時間15分程度の時間を要した。
 武道館では担当の倉吉市や県から、場合によっては長期避難となり、その後には仮設住宅や借り上げ住宅などの確保へと向かうが、倉吉市の職員も少ないので対応が難しくなるため、順次自主運営になるとの説明がなされ、ダンボールベッド、テント、間仕切りなどの展示もあり実際に触れてみた。
 帰路は高速を利用して暗くなった5時半に出発した崎津小学校に帰り解散、今回の訓練はここまでだったが、誰しも実際なら倉吉の避難先に着いてからが大問題。避難先をしっかりと届けてさえいれば区域外ならどこででも生活できるとはいえ、その選択がないのならば、避難先での団体生活が避けられない。誰しも同じだが、ことに困難さを抱える視覚障害者としては、広い空間での生活よりは、絶対量のことはあるにしても、少しは動きやすいホテルなどの方がはるかに望ましいと感じた。
 今回参加してみて、目に見えない原子力災害の範囲の広さや大変さを実感し、あってはならないが、それでも万が一の場合の対応として、貴重な体験の機会だった。
 また、防ぎようのない天災とは異なり、人災も考えられる原子力事故の大変さ、処理に課題も残る廃棄物の処理問題など、まだ技術が完全にコントロールできていないとも言えるそもそもの原子力の課題も頭をよぎった。

ーー 米子駅北口広場の規制追加について ーー

 JR米子支社から、米子駅北広場タクシーロータリーの規制期間追加について連絡がありました。
現在、米子駅北広場の再整備工事に伴い、広場内のロータリーへの乗り入れが規制されていますが、下記の通り規制期間が追加されます。
規制期間 当初:令和6年9月9日(月)から令和6年12月20日(金)
追加:令和7年1月14日(火)から令和7年2月14日(金)
※年末年始期間:令和6年12月21日(土)から令和7年1月13日(月)の期間は規制が解除され、通常通り車両の乗り入れが可能です。
規制内容:地下駐車場及び身障者乗降場を除く車両の乗入れを禁止(終日)
※駅南広場は引き続き通常通りご利用可能です。
その他
 現在、使用停止中の地下駐車場エレベーターは、当初の予定通り令和6年12月21日(土) から使用可能です
 以上みなさんご注意下さい。

ーー 中部と西部で同行援護従事者と歩行訓練を −−

 中部と西部で、今年度に同行援護従事者の資格を新たに取得された方の何名かと一緒に歩く機会が持たれます。スキルをより高めていただき実践に繋げていただくことを目的としています。
 西部では15日の日曜日、10時に米子駅に集合、コンベンションセンターまで行きます。
 中部は22日の午前10時に駅パル集合で周辺を歩きます。
 また、いずれもその後希望者で昼食会を予定しています。
 参加は事務局までお申し込み下さい。

ーー 中部支部から研修会報告 −−

報告:村上絵美

 中部支部は11月24日〈日〉 第3回研修会 「防災について」を鳥取県防災アドバイザー 漆原和弘氏を講師に行いました。
 参加者22名
 緊急時の連絡方法。
 電話は繋がりにくくなる。
 電話に比べメールのほうが繋がりやすい事もある。
 携帯電話に電話帳を入れている人も多いが、必ず使えるとは限らないのでメモ等に必要な連絡先を書いて置くと良い。
 支援者の立場の人も本人そして家族が安心して無事に過ごせる事でつぎに周りで支援が必要な人を助ける事ができる。
 障害があると一般の避難場所での生活では難しい場合がある。
 日中事業所等に通所している人は、事業所等にも避難場所として利用できるように話をしておくのも良いのでは?
 冷凍食品やカップ麺を備蓄し保存期間がある為定期的に入れ替える。
 各自が必要な物を用意しておく。〈薬等〉
 リュック等両手が使える物に入れ用意しておく。
 避難経路はいつも通れる〈短距離等〉でも瓦礫等で通れない事もある。
 緊急時は多くの人から救急車等に救急要請がある為到着までに時間がかかる。
 その為、周囲の人の助けが必要。
 病気、けがなど〈人工呼吸、止血等〉
 止血を始めた時間はしっかり把握し救急隊員に伝える。
 地震災害を経験した会員は就寝の際服のまま避難できる服装で就寝するようになったと話されていました。
 災害はいつ、どこで起こるかわからないので、家族や支援者との連絡方法、避難場所の確認の大切さを改めて考えるきかいとなりました。
 日頃使えるライフラインも使えなくなるので備蓄品の使用方法の練習も日頃からしておく必要もあるかも知れません

<先月のあゆみ(11月)>
11月 2日(土)  翌3日にかけて、湯田温泉において中国ブロック三療研修会。
11月10日(日)  西部支部は出雲方面へ交流会。
11月24日(日)  中部支部は倉吉体育文化会館で防災についての第3回研修会。

<今後の予定(12月〜)>
12月 1日(日)  倉吉体育文化会館で第3回の理事会。
12月 3日(火)  午後、ライトハウスで日本海テレビよりの点字カレンダー贈呈式。
12月15日(日)  西部支部は米子駅周辺で新規同行援護資格取得者との歩行訓練と食事会。
12月22日(日)  中部支部は倉吉駅周辺で新規同行援護資格取得者との歩行訓練と食事会。
12月28日(土)  中部支部女性部は倉吉体育文化会館で生け花講習会。