日本盲人会連合中国ブロック会

第61回中国ブロック盲人福祉大会広島県大会決議

(平成24年9月2日)


1 障害基礎年金を1級は月額12万円以上、2級は10万円以上に引き上げるとともに、所得制限の緩和を
1 ホームヘルパーが入院時にも自宅と同様に利用できるよう、またガイドヘルパーが緊急時にも利用しやすくなるなど、制度の拡大と充実を
1 歩車分離式の交差点に音響式の信号機とエスコートゾーンを、また音響式信号機の24時間利用対応と更なるエスコートゾーンの増設を
1 3月18日の「点字ブロックの日」を中心に、視覚障害者の安全な歩行を確保するためのチラシを配るなどして、視覚障害者の安全な歩行の確保に関する国民全体の理解の向上を
1 点字ブロックの摩耗、滑りやすさ対策として、強度を高めた素材の研究開発を
1 重度視覚障害者同行援護事業の充実を図り、全国のどこの市町村においても同等のサービスが受けられるように
1 有料道路の料金の割引を、登録車以外の車でも使用できるように
1 テレビ放送による地震や津波などの緊急情報やニュース速報などをテロップだけでなく音声で案内するように
1 保険証などのカードについて、視覚障害者にとって利用しやすいものとなるように
1 時間外で無人になるような駅でも、事前連絡で乗降のサポートが受けられるように
1 日常生活用具給付事業について、品目の見直しを行うとともに、地域格差の是正を
1 鍼灸マッサージの健全な発展のためにも、組織的な告訴・告発を含め抜本的な無資格者取り締まりの強化を
1 鍼灸マッサージ師が自立して就業できるよう、出張治療・通勤等の移動に同行援護の利用と、経営上の側面的な支援を

平成25年度社会参加等に関する要望事項
社団法人 鳥取県視覚障害者福祉協会
 1.国に対する要望
 (1)障害補償の観点から、障害基礎年金の引き上げを行うとともに、所得制限を撤廃していただきたい。
 (2)テレビ放送の解説放送(副音声)化を促進していただきたい。特に緊急放送を音声化していただきたい。
 (3)ハイブリッド車・電気自動車等静音性車輌(二輪車も含む)に対する接近報知対策について、新車に限らず既存車輌にも義務化していただきたい。
 (4)入院時にもホームヘルパーが院内でも利用できるよう、必要な法改正を望みたい。

 2.県・市町村の福祉サービス関係
 (1)同行援護事業において、個人利用のみならず、複数人での利用も可能としていただきたい。
 (2)選挙の入場券なども含めて、点字利用者に公的機関から発信される文書には、発信元を明記した点字シールを貼っていただきたい。また、内容についても、希望に応じ、点字化・SPコード化・拡大文字化していただきたい。
 (3)災害時要援護者支援対策を速やかに全市町村で整備するとともに、その周知徹底をしていただきたい。
 (4)災害時に、視覚障害者が安心して避難できる避難所の確保と、避難誘導の確立をしていただくとともに、長期化を想定した二次避難所の確保をしていただきたい。
 (5)防災無線の端末を視覚障害者の家庭に設置し、すべての視覚障害者に漏れなく、情報が伝わるようにしていただきたい。
 (6)法定雇用率を障害別・等級別に明らかにするとともに、重度の視覚障害者の雇用対策を進めていただきたい。
 (7)視覚障害者の就労対策として、公的施設への視覚障害あはき師の優先雇用などを進めていただきたい。
 (8)県・市町村、その他の団体が行う文化的行事に際しては、視覚障害者が参加し、鑑賞できるよう、プログラム・パンフレットの点字化、音声ガイド(副音声等)の等の導入をしていただきたい。
 (9)視覚障害者が参加する会議等においては、説明に当たり視覚に頼った説明を極力避けるなど配慮していただきたい。
 (10)県・市町村が作成する点字資料は、日本点字表記法に準拠した読みやすいものにしていただきたい。
 (11)点字、テープ、デイジーによる選挙公報を発行していただきたい。また、在宅投票を視覚障害者にも利用しやすいものにしていただきたい。
 (12)選挙の投票について、近い別校区の投票所でも投票が可能となるよう検討していただきたい。
 (13)防災、防犯上の緊急時の通報システムとして音声ガイド付き携帯電話を日常生活用具化していただきたい。
 (14)日常生活用具の支給に関し、県内自治体間の格差解消に指導力の発揮を望むとともに、基準金額と耐用年数の見直しをしていただきたい。
 (15)視覚障害者が薬を安全に服用できるよう、点字などのシールを貼付するなどの配慮をしていただきたい。
 3.公共施設の安全設備関係
 (1)各公共施設およびそれに準ずる施設内外の誘導ブロック・音声誘導システムの一層の整備を行っていただきたい。特に、以下の施設の音声ガイド、誘導ブロックを整備していただきたい。
  ・倉吉駅前、南北タクシー乗り場(音声ガイド)
  ・米子市公会堂(出入り口、トイレ:耐震補修に会わせ音声ガイド、誘導ブロック)
  ・米子市文化ホール(出入り口、トイレ:音声ガイド)

 4.民間企業等に対する要望
 (1)テレビ放送の解説放送(副音声)化を促進していただきたい。特に緊急放送を音声化していただきたい。
 (2)各種電化製品に音声ガイド、点字表示、ビープ音などを付加して、誰にでも使いやすいユニバーサルデザインな製品開発を行っていただくとともに、取り扱い説明書も同様視覚障害者にも配慮した利用可能なものにしていただきたい。
 (3)高速道路の割引制度の適用を、事前登録、車輌を限定せず、手帳提示のみで利用できるよう適用要件を緩和していただきたい。
 (4)金融機関において、視覚障害者が利用可能なATMを各店舗に最低1台は整備していただくとともに、合わせて誘導ブロックも整備していただきたい。
 (5)賞味期限、消費期限の表示を、弱視者に配慮して大きく、また明度差のある表示にしていただきたい。

 5.警察・公安委員会関係
 (1)歩道の自転車走行について、歩行者の安全を最優先に、禁止、または制限を強化していただきたい。
 (2)音響式信号機・エスコートゾーンの新設要望
  ・鳥取市内源太橋東づめ交差点(音響式信号機)
  ・八頭町内国道29号線ぞい(丹比駅前)交差点(音響式信号機)
  ・青谷駅前横断歩道(エスコートゾーン)
  ・まるごう西伯店角の交差点(音響式信号機・エスコートゾーン)
  ・米子市東町(焼き肉韓国料理大力家族亭)角の交差点(エスコートゾーン)
  ・皆生通り(Jomonet山陰皆生給油所(ガソリンスタンド))角の交差点(エスコートゾーン)
  ・米子市内、産業道路沿い(プロミス)角の交差点(音響式信号機・エスコートゾーン)
  ・米子市内産業道路沿い(マクドナルド米原店(ハンバーガーショップ))角の交差点(音響式信号機・エスコートゾーン)

 6.道路関係(国道、県道、市道他)
 (1)障害物の移動、撤去
  ・鳥取市内梶川通り(電柱の地中化)
  ・鳥取市内中央郵便局前から弥生橋にいたる通り(電柱の地中化)
  ・吉岡街道でロータリーから千代橋にいたる通り(電柱の地中化)
  ・鳥取駅、駅舎ぞい(自転車駐車)
  ・鳥取市内エスマート末広店前の歩道(自転車駐車)
 (2)誘導ブロックの新設・改善
  ・東伯郡三朝町役場から、大瀬バス停までの誘導ブロックを敷設していただきたい。
  ・JR境港駅からタクシー乗り場にかけての誘導ブロックの不備を改善していただきたい。
 (3)誘導ブロックの改修
  ・米子市内国道431号線(100満ボルト付近)から(ヤマダ電器)までの区間で、舗道上の誘導ブロックが剥がれている箇所がある。
 (4)次の箇所の舗道上の誘導ブロックと私有地内に敷設されている誘導ブロックを接続していただきたい。
  ・米子市内国道431号線沿い(なか卯(食堂))・(くら寿し(すしや))
  ・米子駅前通り(ローソン米子加茂店)
  ・米子市内国道9号線中島(おおぞら(身体障害者施設))
  ・米子市内皆生道路(日本年金機構米子年金事務所)

 7.鉄道関係
  ・鉄道運賃の、100キロメートル以内の単独利用に対する障害者割引を認めていただきたい。
  ・列車の乗降口が、視覚障害者にわかるように音声誘導システムと点字ブロックを組み合わせ設置していただきたい。
  ・車両のバリアフリー化の観点から、列車とホームとの隙間、段差の解消を、また、ドア開閉の押しボタンの位置が視覚障害者に分かるようにしていただきたい。
  ・特急列車、寝台車の号車番号、座席番号、寝台番号、トイレ内の設備等を点字で表示していただきたい。
  ・鳥取駅8時52分発の下り普通列車を休日も復活させていただきたい。
  ・JR鳥取駅、米子駅改札口(現行はチャイム)およびエレベーターに、シグナルエイド対応の音声ガイドを設置していただきたい。
  ・鳥取駅の一階から中二階までの階段段鼻の色を弱視者が見やすいようにしていただきたい。
  ・駅ホームの点字ブロックについて、内側に内包線のあるものにしていただきたい。

 8.バス関係
  ・バスの利用を容易にするために、鳥取駅、倉吉駅、米子駅各ターミナルの乗り場にシグナルエイド対応の音声誘導を設置して、安全に目的の乗り場に誘導していただきたい。
  ・視覚障害者をバス停付近で見かけた際には、必ず停車し、乗車の有無を確認していただきたい。
  ・バス停留所の時刻表の文字を大きく、太字にしていただくとともに、すべての時刻表の文字の大きさを統一していただきたい。

 9.タクシー関係
  ・点字社名シールを再点検し、全車両に添付していただきたい。
  ・乗務員のマナーの悪さ(返事をしない、遠回り)を指摘する声があるので、乗務員教育の徹底を図っていただきたい。

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